2018.03.23
◆副題「こんな遺言書もいいな^^」
早いものでこのシリーズも第7弾…すごく多くの方に読んで頂いています。感謝。
●遺言書の概念が変わった
いままで筆者がもっていた遺言書の概念と言うか定義は、遺産があるならその配分であったり、自分の延命治療・臓器提供・葬り方に対する方針(考え方)を伝えるようなもの…と言う捉え方でした。
今回、湯川さんがある依頼者の遺言書を作成した時のエピソードです。
その方は50年連れ添った奥様を先に失くされて、半年経過した時に遺言書を作成しました。子供たちは一緒に暮らそうと言ってくれましたが、奥様と暮らして来た土地で一人暮らしを選びました。
※遺言書
《1亡き妻の霊を懇ろに供養したい》
「この土地、この家は私たち二人の命であって、できるかぎりそのままにしておき、ありし日の妻をしのびつつ供養を続けたい」
《2生活を複雑にして心身をいたずらに消耗するのを避けたい》
「独りぼっちは我慢できるけれど、行き違いや意思の疎通に支障を来し、お互い気まずくなり、気苦労するようなことは、心身ともに疲れて得るところはない」
《3生きがいを持ちたい》
「生きがいをなくすことは、生きていないのと同じ。私の生きがいは、三人の子どもが力強く生活していること、家庭菜園で四季のものを作って子どもたちに時々送って喜んでもらうこと、版画のグループをボランティアで指導していることなど」
《4健康を保つこと》
「胃腸が弱いので、よい状態を保つこと。今の土地で家庭菜園をしながら日々草取りや耕しなどをして暮らすことは、最良の運動になる」
湯川久子著「ほどよく距離を置きなさい」より引用
いいですね~^^この遺言書!奥様を亡くされてからの、奥様を弔いながらの一人暮らしの「指針」の宣言ですよ!
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●これまでと違った自立
この章で湯川さんが補足説明しています。歳を重ねるとこれまでの自立と違った自立が必要になると…
それが「自分のことは自分でやり、できないことは人に頼む」と言う自立です。
人に頼まないと出来ない事・不安な事は人に頼み、ありがとうと感謝する。でも自分で出来る事は人の手を借りずに、少しでも長く出来るように努力する。何が出来・何が出来ないかを知る。
歳を重ねたら、助けてもらう・介護してもらう、が当然ではなく助けてもらいながらも、常に自分で出来る事は何なのか…探求を続ける自分でいたい。
誰かがいる事を前提に、助けられる事を当然と思っていると、その助けが無い時に不満が生まれ、憤り苦しみます。
※この遺言書を書いた方は、それから10年経っていますが「まだ一人を楽しんでいますよ」と宣うとか…88歳です。湯川さんは90歳ですね…健康で長生きするはずですわ^^
●助けられても良い。それでも気高く生きる
「人に助けてもらうこと」
「自分でできること」
その境目は自分で見つけると言う自立…
では、また明日です。by Oshobu~
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