介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

90歳現役弁護士、湯川久子著「ほどよく距離を置きなさい」を読んで②

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湯川久子著「ほどよく距離を置きなさい」

2018.03.15

 

このシリーズについてとても良い本と出会いましたので、みなさんにシェアしたいと思います。小分けしてシリーズお届けします。中身に触れますが、推理小説で犯人が分かってしまう(笑)とか、サスペンスでどんでん返しがネタバレするとかではありませんので…作者は90歳を迎えてなお現役の弁護士で、九州では初の女性弁護士の湯川久子さんです。

主に人間関係について、後輩の我々に伝授してくれております。書いてある中身が分かればそれで良いと言う本ではありません。お手元に置いて、繰り返し読むことで、きっと心が軽くなると思います。10~20歳代と言うより、30歳代~より読んで頂きたい本とわたしは感じ取りました。なんせ著者は90歳の弁護士です!50歳代のわたしより先輩方々が読んでも大変糧の多いものと思います。

◆編集者の方より「いいね」頂きました^^

 昨日書いた記事に、なんとサンマーク出版の編集者さんから「いいね」頂きました。

いや~それにしてもすごい時代になったね。感想を書いたら、本を編集した人に繋がるんだもん!(昨日の記事は一番下に貼っております)

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◆初心忘れるべからず

今回は人間関係のもつれを解決する話の前に、ちょっと本の冒頭に書いてあることで、勉強になりましたので、それに触れます。

 

「初心忘れるべからず」=学深い方はちゃんと意味をご存じかと思いますが、わたしは「何かを始めたころの前向きな気持ちややる気」などを忘れるな…みたいな意味にとっいました。

 

この言葉自体は、能楽の大成者「世阿弥(ぜあみ)」が風姿花伝の中で言っています(へ~)。この「初心」の真意は「はじめて事にあたる未経験な状態、未熟さそのもの」を指していると言われたいるとか…(またまた、へ~^^;学無さ過ぎ)

 

つまり「初心忘れすべからず」は、「自分の未熟さを忘れることなく精進しなさい」と言う意味です。本来の意味の方が耳が痛い(笑)

◆時分の花をまことの花と知る心が、真実の花になほ遠ざかる心なり。ただ、人ごとに、この時分の花に迷ひて、やがて花の失するをも知らず

また世阿弥は、「時分の花をまことの花と知る心が、真実の花になほ遠ざかる心なり。ただ、人ごとに、この時分の花に迷ひて、やがて花の失するをも知らず」と風姿花伝の中で表現しています。

 

「時分の花」=若くはつらつとした命が、自然と咲かせる花

で、この全体の意味なんですが、一時(いっとき)咲かせる「かりそめの花」におごれば「真実の花」に遠ざかる。

 

この言葉を、湯川さんはつくづく人生そのものだと思い、いつも自分の傍らに添えているそうです。

 

湯川さんは弁護士61年目に入りましたが、弁護士として大きな成果が出ても、おごるような事があってはいけないと肝に銘じているとか…どんだけ偉いの!( ゚Д゚)

 

ほどよく距離を置きなさい

ほどよく距離を置きなさい

 

  

では、また明日です。by Oshobu~

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※このシリーズ

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