2019.05.27
嫌な報道が流れていますが、これが介護の現状でしょう。
今回のテーマは「疲弊した介護者が被介護者を虐待するのです!(身体的な暴力・殺人・ネグレクト(介護の放棄)・金銭的な搾取)」でお送りします。
詳しくは、上記の記事をお読み頂ければと思いますが、筆者が特に注目する部分を書き出していきますね。
今年3月26日、厚生労働省が発表した、施設や家への派遣サービスで発生した65歳以上の高齢者の虐待件数が過去最多の510件(2017年度)、前年度比約13%UPでした。
確かにこれも問題なのですが、逆に被介護者に介護スタッフが暴力を振るわれたり・セクハラをされたりもしています。(お互い様と言いたい訳ではありません)
この記事で注目したいのは…
家族や同居人などによる虐待件数は過去最多の1万7078件前年度比約4%UP。被害者は1万7538人・死亡者は28人だった。
因みに、介護スタッフがする虐待で死亡した被介護者は2017年度は0人です。
※つまり、被介護者に虐待するのは家族が圧倒的に多いし、レベルもエスカレートしてしまうと言う事です。
いったい誰が虐待するのか?
- 息子/40.3%
- 夫/21.1%
- 娘/17.4%
悲しいかな…これが現実です。被介護者は、自分の息子・夫・娘に虐待され、酷い場合は殺されます。
スポンサーリンク
では、なぜこうなってしまうのか?
CDC(米疾病対策センター)傘下の国立傷害予防管理センターに所属するJoseph Loganさんの話です。
Factora氏によれば、移動介助、金銭管理、服薬補助などのケアは介護者の大きな負担になるため、介護ストレスを抱えた家族が身体障害や精神障害がある高齢者を虐待するに至りやすい。虐待は身体的な暴力や殺人のほか、ネグレクト(介護の放棄)や金銭的な搾取など多種多様だ。複数の人から虐待を受ける場合も少なくない。
Factora氏は「虐待を受ける高齢者は身体的にも精神的にも自分を守れない。だが、介護者を支援するプログラムを活用すれば、虐待を未然に防げる。疲弊した介護者と支援プログラムをどのようにつなぐのが課題だ。虐待に気づいたら、しかるべき保健福祉機関に通報してほしい」と解決策を示唆している。
https://wezz-y.com/archives/66147/amp?__twitter_impression=true
つまり「介護疲れ」です。
このブログをよく読みに来てくれる方は、ご存知ですね。筆者自身が、追い込まれて介護退職した1回目の反省に立ち、まだ心に余裕があるうちに2回目の介護退職をして、体制を整えた話。
www.xn--u8j9cuc3a1045az8akz4jtu1c6ej.com
この時、読者様へのメッセージで、介護で一番気を付けなければいけないのは、「介護共倒れ」だとお伝えしました。
自分の親や奥さんに、暴力を振るうようになったら、もう…
「介護共倒れしてます!」
ただし、介護疲れは公共の手を借りて「軽減」出来ます。
どうか、追い込まれる前に市町村の窓口に相談してくださいね。これから、介護が来る人は、頭の隅に置いておいてくださいね。
筆者は、この罠に一番陥りやすい「息子」の立ち位置なので、十分注意して自分のメンタルをコントロールして行きたいと思います。
では、また次回です。by おしょぶ~
スポンサーリンク