2020.03.11
2020年3月9日の専門家会議の会見、ライブで視聴しました。個人的な捉え方としてはよく理解出来てすごく良かったです。
わたしなりの理解と言う前提ですが、書いて行きたいと思います。
専門家会議が「ここ1~2週間が感染拡大を防ぐ山場」と言う意味合いの結論を出して、2週間が経過したので改めて現状について会見を開いたと言う事です。
●結論として、現時点(2020.03.09)での状況は…
「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえている」
うん。持ちこたえている…現状を正確に表した言葉ですね。
世界では、武漢・韓国・イタリアと日本も同じような印象を持たれているかも知れませんが、火種が飛んで来てからかなりの時間が経過しても、無茶苦茶「感染者」「重傷者」「死亡者」が増えているワケではありません。
罹患していないのに騒ぐと言う人達を検査したりせず、ある程度の症状の人たちのみ検査して、重傷者のみに医療シフトをしているのが功を奏した形でしょうか…特に、死亡者は非常に少ないです。
さて、会見で語られた6つの柱をまとめます。
①感染拡大の防止に向けた我が国の基本戦略
※基本の考え方
社会・経済機能への影響を最小限としながら、感染拡大防止の効果を最大限にする。
それに対しての3つの重要事項…
- A クラスター(集団感染)の早期発見・早期対応
- B 患者の早期診断・重傷者への集中治療の充実と医療提供体制の確保
- C 市民(国民)の行動の変容
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②現時点では国内の感染者は増加傾向・また一定条件を満たす場所において、1人の感染者が複数人に感染させるクラスターの事例が全国各地で相次いで報告されている…
※しかし、全体として見れば↓
- これまで感染した人は、本人が重傷・軽傷に関わらず80%の人は他の人に感染させていない
- 実効再生産数(感染症の流行が進行中の集団のある時点における、1人の感染者から二次感染させた平均の数)が概ね1程度
- 比較的にクラスターを早期に発見出来ている事例もある
※これは、急激なペースで感染者が増加している諸外国と比べて、感染者数の増加のスピードを抑えることにつながっていると専門家会議は判断しています。
※これが上で書きました…
「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度、持ちこたえている」
の根拠になっています。
③重症化する患者さんについて
中国からの 2 月 20 日時点での報告では感染者の約…
- 80%が軽症
- 13.8%が重症
- 6.1%が重篤
また、広東省からの 2 月 20 日時点の報告では重症者 125 名のうち…
- 軽快し退院 26.4%
- 状態が回復しつつある者 46.4%
※重症化する患者さんも、最初は普通の風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)から始まっており、その段階では重症化するかどうかの区別をつけるのは、依然として難しい
状況です。
↑恐れ過ぎてはイケませんが、これは頭に入れておきましょう。
日本では、死亡者数は大きく増えていません。このことは、限られた医療資源のなかであっても、日本の医師が重症化しそうな患者さんの多くを検出し、適切な治療をできているという、医療の質の高さを示唆していると考えられます。今後も死亡者数の増加を抑えるために、日本の医療提供体制を強化する必要があります。
※医療現場の崩壊を防げば、死者は常識的な数字で収まるはずです。医療現場を、むやみに混乱させる行動に気を付けて行きましょう!
④北海道における、「人と人との接触を可能な限り控える」対策
今回、北海道が法的拘束力はないものの「非常事態宣言」をして、道民に協力を仰いだことは読者様もご存知でしょう。
かなりのレベルで、、「人と人との接触を可能な限り控えること」の対策は進められている様で、北海道から出て来る数字が今後の参考になります。
ただ分析に必要な数字を集めるには…
- 感染から発病に要する潜伏期間の平均値は約 5 日間
- 発病から報告までに要する平均時間は約 8 日間
これに専門家の分析する時間も当然必要なので、その目途が3月19日と発表されました。
これが、安倍首相のイベント自粛10日延長要請の根拠にもなっています。
ただ、19日以降「自粛解除」になるかは?出て来る数字次第ですね。
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⑤今後の長期的な見通し
国内での急速な感染拡大を抑制できたとしても、世界的な流行を完全に封じ込めることはできません!
読者様もご存知の通り、外国でも感染拡大しています。
これまで渡航の制限がなかった諸外国や国内の人々との間の往来や交流が既に積み重ねられています。しかし、全ての感染源が追えているわけではないので、感染の拡大が、既に日本各地で起きている可能性を考えると…
「今回、国内での流行をいったん抑制できたとしても、しばらくは、いつ再流行してもおかしくない状況が続くと見込まれます。また、世界的な流行が進展していることから、国外から感染が持ち込まれる事例も、今後、繰り返されるものと予想されます」
厳しいですが、これが現時点での専門家会議の答えです。
これを踏まえ専門家会議は…
- クラスター(集団)の早期発見・早期対応が長期的にわたって持続できる体制の整備
- 保健所については、労務負担を軽減すべく、帰国者接触者相談センターの機能について保健所以外の担い手を求める
- 地方公共団体や保健所の広域での連携及び情報共有が必要
- 医療提供体制については、さらなる感染拡大に備え、対応にあたる一般医療機関や診療所を選定し、その体制を強化していく
以上4つをあげています。
⑥みなさまにお願いしたいこと
データから、集団感染しやすい場所や場面を避けるという行動によって、急速な感染拡大を防げる可能性が、より確実な知見となっています。
これを、踏まえて…
- ①換気の悪い密閉空間で
- ②多くの人が密集している
- ③近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声
3 つの条件が同時に重なった場がかなり危険な様です。とにかく避ける行動をお願いします。ただ、これで100%防げるワケではありませんけど…
今回、個人的にショックを受けたのは、インフルエンザの様に新型コロナウイルスは春になって気温が上がれば、収まると言う期待が無くなった事です。
これについては、専門家会議の方が今回ハッキリ言いました。ネットの噂を信じてしまった自分の情弱が悪いのですが…
個人的な考えのまとめ
世界的に見て、9歳以下は死亡例が今のところありません。重症化するのは、持病があある方と高齢者がほとんどです。
その重症化する人を救うには、医療現場の余力が必要です。まず、軽い症状は自宅養生し4日以上続くようなら、かかりつけ医の判断を仰ぎましょう。
検査はそれからです!今、みんなで頑張っている事は、薬が出来る・ワクチンが出来るまで大事にならない様に時間稼ぎをしていると理解して下さい。
みなさんも、コロナ・コロナでもう疲れていると思いますが、国内でパンデミックがもし起きたら、それどころでは済みません。頑張意ましょう。
このまとめが参考になれば幸いです。では、また次回です。by おしょぶ~
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