介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

故人の未支給年金を得る方法(手続きについて)

2019.10.23

 

今回のテーマは「故人の未支給年金を得る方法(手続きについて)」でお送りします。

母が2019年9月16日に亡くなりました。

 

色々と手続きはありますが、「年金を止める」と言うのも大切なひとつですね。

年金を止めるのみのつもりで、年金事務所に行きましたが「未支給年金」について教えて頂き、無事頂く事が出来たので情報をシェアしたいと思います。

 

 

◆未支給年金とは?

年金事務所の予約電話番号

※お話に入る前に、現在年金事務所は大変混雑しておりまして、相談事は基本完全予約制になっているので、頭に入れておいて下さい。 

 

年金の支給日は偶数月の15日が基本です。つまり2か月に一回「2か月分の年金」を頂くわけですね。

 

年金は本人が死亡した時点で、貰える権利は無くなりますが〆の関係上、必ず1~2か月の「未支給年金」が発生します。規定によれば、死亡した月の権利まであります。

 

※わたしの母の場合を例に説明しますね。

 

母は9月16日に亡くなったわけですので、近々の年金支給は8月15日でした。

この支給は、6月・7月分を8月15日に貰っているので、母には8月・9月分の権利が残っています。

 

しかし、この支給日は10月15日ですから、この世に居ない母は受け取れません。〆的に間に合わないで、10月15日に振り込まれる場合がありますが、何も手続きをしなければ、いずれ家族はこの分を返還しないとイケません。

 

これに対して、家族は「未支給【年金・保険給付】請求」と言うのを行う事により、先に振り込まれた場合は返還しなくて良いし・まだ振り込まれていない場合は後日、家族の口座に振り込んでくれます。

 

母は、最低年金額に近い額しか貰っていませんでしたが、それでも14万4,000円貰えるか・貰えないか?は、我が家の家計にとっては大きいですね^^

※尚、時効は「未支給年金」は5年・「年金生活者支援給付金」は2年です。

 

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◆故人の未支給年金は誰が貰えるのか?と条件について

未支給年金を貰える条件

●故人の未支給年金を得れる対象

亡くなられた方の、配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹・これら以外の3親等内親族となっています。

 

わたしが書いた左から優先と思ってもらって差し支えないです。多くて2か月分ですから、びっくりするような金額にはなりませんので、遺産のように分けると言う考え方は無いようです。(キッチリ法的根拠を調べたわけではない)

 

母の場合、配偶者の父が存命ですので受け取り人は父ですね。ただ父は高度認知症の為、手続きは無理ですのでわたしが代行したわけです。

※この場合委任状が必要です。

 

●故人の未支給年金を得れる条件

亡くなった方と当時「生計を同じくしていた」が条件です。

ですから、例え亡くなった方に配偶者が居ても、配偶者が生計を共にしていなくて、従弟が生計を共にしていれば、権利者は「従弟」と言う事ですね。

 

では、この「生計を同じく」とはどう言う事を指すのでしょうか?

年金事務所で、説明を聞くまで父もわたしも該当しないと思っておりました。

 

母は特養に住所を移し、年金も特養が管理する母の通帳に振り込んでいましたので、「生計を同じく」にあたらないと思っていました。

 

ただ、この生計を同じくは、そう言う問題ではなく実際に生計的支援をしていれば成り立つそうです。

 

わたしの場合ですと、母の年金で払える月はそのままですが、通院・入院・手術が絡むと足りないので、その月に関しては我が家の家計から払っていましたので…それが「生計を同じく」に認められます。

 

これは、現金でなくても成立する場合があります。近所に一人住まいの高齢の母が居て、あなたが毎日「おかず」を届けていた…こんな場合も「生計を同じく」に認められる場合があります。微妙な場合は年金事務所に聞いて下さいね。

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◆故人の未支給年金を得る手続きについて

未支給年金請求書のイメージ

※未支給【年金・保険給付】請求書のイメージ↑(年金事務所でもらえます)

 

【必要書類(配偶者別居の場合)】

未支給年金に対する書類説明

未支給年金を貰う人が、別居(別世帯)の場合です。

  • ①死亡者の年金証書

※添付出来ない場合、紛失届を出します。

  • ②死亡者の戸籍謄本

※死亡者と請求者の続柄が確認出来る戸籍であれば上記に限りません。

※死亡日以降に取得したもの

  • ③死亡者の住民票除票
  • ④請求者の世帯全員の住民票

※③④はどちらも記載事項に省略がないもので、死亡日以降に取得したもの

マイナンバー通知カード・障害手帳で省略可

  • ⑤生計同一関係に関する申立書

※第三者(三親等内親族以外)の証明が必要

⑤の第三者はそんなに深く考えなくても大丈夫です。民生委員・自治会長・介護施設スタッフ・知人・友人…あなたが亡くなった方を直接的・間接的に生計支援をしている事を知っていれば十分です。 

 

※「生計同一関係に関する申立書」の見本↓

「生計同一関係に関する申立書」の見本

「生計同一関係に関する申立書」の見本

 

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では、また次回です。by おしょぶ~

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