2017.09.02
今日のテーマは「健康寿命は歯の本数が多いと長くなります(東北大学7万人追跡調査)」でお送りします。
平均寿命と健康寿命が違いますよね。伸ばしたいのは健康寿命です。
日常生活に制限がない、健康寿命を長く要介護期間を短くするのに、歯の本数が大きくかかわっている事がわかりました。
歯の本数と、要介護期間の長さの関連性はこれまで明らかではありませんでした。
◆調査の概要
今回この研究を、米国の専門誌に発表したのは東北大学歯学研究科松山祐輔歯科医師です。全国24自治体の65歳以上の男女を対象に実施された大規模な調査「日本老年学的評価研究」の一環です。
対象者に質問用紙を配り、歯の本数を含める情報を記入してもらい、その後自治体の持つ死亡日・要介護認定日のデーターと照らし合わせる方法で、2010年から3年間追跡して、7万7千人について年齢・性別を分けて分析を行いました。
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◆高齢者は残っている歯が多いほど健康寿命が長い
入れ歯・既往歴・喫煙・飲酒・肥満度などの影響を取り除いて解析した結果、健康寿命でもっとも差が大きかったのは85歳以上の層で歯が20本以上残っている場合、0本の人と比べて健康寿命が、男性で92日・女性で70日長かったです。
また、要介護の期間でも85歳以上の層が差が一番大きく、歯が20本以上残っている場合、0本の人と比べて要介護期間が、男性で35日・女性で55日少なかったです。
◆かめる食べ物の違いが影響か
他の年齢層のデータも加えた平均でも、歯が多いほど健康寿命が長く、要介護期間が短い傾向がうかがえました。
ハッキリと要因は分かっていませんが、松山先生の話ですと「かめる食べ物の違いによって、栄養状態に差がある事などが影響した可能性がある」との事です。
そう言えば、以前歯と認知症の関係なんて記事を書いた覚えがあります。
歯の健康は全ての健康につながるか…
う~ん、この数字読者様はどう受け止めますかね^^;
やっぱり85歳以上からの、平均92日と言うのは長いのでしょうか?
まぁ平均ですから、もっと長い人もいるのでしょうが…
たかが3か月、されど3か月でしょうか^^;
では、また明日です。
by Oshobu~