2019.05.23
今回のテーマは…大企業に言われました「終身雇用は出来ません」・政府に言われました「老後の生活は保障出来ません」…はいチ~ン!wwでお送りします。
本日、この上に貼ってある報道がちょっと話題になっています。
5月22日に金融庁が、報告書案「高齢社会における資産形成・管理」として、金融審議会で示したものです。
この審議会は「市場ワーキング・グループ 」です。上記にあるようにあくまで「案」です。
(*'ω'*)表紙ちょい見せ(笑) 意味ない~
※下記のリンクから中身を読んで頂けます(pdf)
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/siryou/20190522/01.pdf
スポンサーリンク
はじめに、近年の金融界の現状(垣根の無くなった金融サービス・低金利環境)が述べられ、金融機関はビジネスモデルの変革を迫られていると…
背景として、少子高齢化が挙げられ、多くの議論が進められる中(高齢者雇用の延長、年金・医療・介護の制度改革、認知症施策、空き家対策等々)で、金融サービスも変化すべきシステムの一つだと。
現状を踏まえた、「金融商品・金融サービス」を提供することがかつてないほど要請されているとして、金融機関に呼びかけた形になっています。
この「序文」の締めくくりが興味深くて…
国民に本報告書の問題意識を訴え続け、国民間での議論を喚起することにより、中長期的に本テーマにかかる国民の認識がさらに深まっていくことを期待する。
(*'ω'*)これね、国民は今の現状に対する「危機意識」が低すぎる=解っていない…と言っているように思いますね^^;えらいこっちゃ
スポンサーリンク
さて、報告書案の中身ですが…(報告書案の項目と読んだ感想でご案内するので、詳しくは、お読みください)
1.現状整理(高齢社会を取り巻く環境変化)・・・・・・・・・・・・ 3
ここは…
- 人口動態(長寿化・単身世帯の増加・認知症の人の増加)
- 収入・支出の現状(「平均的収入、支出」・就 労 状 況・退 職 金 給 付 の 状 況(※ 金 融 資 産 の 保 有 状 況・ 金 融 環 境 に 対 す る 意 識 )
男女とも平均寿命が伸びている現状、それによる社会の様相の変化をあげつつ、また「失われた20年」に触れ、勤労者の収入等は伸び悩み・、高齢世帯の資産の保有状況も一様ではなくなった事に言及しています。
若い人は知らないでしょうが、昔は「一億総中流」なんて言葉が本気で言われている時代がありました。その時に、こんな「格差社会」は思いもしていなかったのが、日本の世の中でした。
ここの数字のまとめは、大変興味深いのでじっくりお読み頂いたらと思います。
このブログの立ち位置的には、この現実は重要かな↓
高齢夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると、毎月の赤字額は約5万円となっている。
この毎月の赤字額は自身が保有する金融資産より補填することとなる。
(*'ω'*)なので、高齢になっても赤字部分の5万円分以上働くか、取り崩し用の資産を寿命が来るまで分、用意するか…ですね。
2 . 基 本 的 な 視 点 及 び 考 え 方 .・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 1
ここは…
- 資 産 寿 命 の 延 伸
- 個 々 人 の ニ ー ズ の 多 様 化
- 自 助 の 充 実 の 必 要 性
- 認 知 ・ 判 断 能 力 の 低 下
このブログを書いていくうちに、いろんな言葉とも出会いましたが…
- 「寿命」
- 「健康寿命」
- 「資産寿命」
と言う流れになっています。
つまり、日本人の寿命が世界でもトップレベルになり、最初はお祝いムードだったけど、医療費・介護費が爆発して来て、これは健康寿命に意識を向けてもらって、医療費・介護費を抑えて行かないとの流れですね。
ほころびは、そこだけでなく「年金」にまで及び、国民が自助で資産寿命を伸ばしてくれないと、とても面倒は見切れない…まぁこう言う事でしょう。
スポンサーリンク
3.考えられる対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 5
- 個 々 人 に と っ て の 資 産 の形成・ 管 理 で の 心構え
- 金融サービスのあり方
- 環 境 整 備 (資産形成・資産承継制度の充実、金融リテラシーの向上、ア ド バ イ ザ ー の 充 実、高齢顧客保護のあり方)
読者様が興味深いのここでは…
老後の生活においては年金などの収入で足らざる部分は、当然保有する金融資産から取り崩していくこととなる。
65 歳時点における金融資産の平均保有状況は、夫婦世帯、
単身男性、単身女性のそれぞれで、2,252 万円、1,552 万円、1,506 万円となっている。なお、住宅ローン等の負債を抱えている者もおり、そうした場合はネットの金融資産で見ることが重要である。
(*'ω'*)これね、赤字月5万円の平均例で、計算して頂いたらわかりますが、本当に人生100年時代が来たら…足らないかギリギリレベルです(笑)。
ただ、これあくまで平均値…中央値でもないし、僕の周りのご夫婦で65歳超えていて、2252万円持っている方は、少なそう(苦笑)。
それで、興味深いのが…
なお、米国では 75 歳以上の高齢世帯の金融資産はここ 20 年ほどで3倍ほ
どに伸びている一方、わが国の同年代の高齢世帯の金融資産はほぼ横ばいで推移しており…
ここね、資産運用の考え方足りないって言いたいのだと思います。まぁ、これは議論して頂くとして、介護家族が気を付けないといけないのが、この報告書案が採用された場合、これを使った「詐欺まがいの資産運用」の勧誘が高齢者あてに増えると言う事です。
4.おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
(付属文書1)高齢社会における資産の形成・管理での心構え・・ 3 7
(付属文書2)高齢社会における金融サービスのあり方・・・・・ 4 4
まぁ、こんな感じなのですが、この報告書案は読み物としても大変面白いので、お時間がある方はぜひ全文お読みください。
「終身雇用守るの難しい」トヨタ社長が“限界”発言(19/05/13)
最近、このブログは 高齢者の方にも負担なく、サッと読めるように短文に心がけていましたが、今回は長くなりました(苦笑)。
この報告書案は、今の高齢者と言うより、これから高齢者になる人向けですので、ぜひ若い人にも読んで頂きたいです。
では、また次回です。by おしょぶ~
スポンサーリンク