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軽度認知障害(MCI)に回復の期待あり!国立長寿医療センター追跡調査発表

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2017.09.01

 

今日のテーマは「軽度認知障害(MCI)に回復の期待あり!国立長寿医療センター追跡調査発表」でお送りします。

 

 

◆軽度認知障害(MCI)

何度かこのブログでも「軽度認知障害(MCI)」のお話はしていますが、復習ですね^^

認知症ではないが、認知機能の一部が低下している状態で、日常生活は自立しています。「認知症と異常なしの中間」と言え、グレーゾーンですね。

 

厚生労働省研究班は2012年時点で軽度認知障害は、400万人と推計しています。

国立長寿医療センター、島田裕之予防老年学研究部長らの研究では65歳以上の約20%が程度が軽度認知障害にあたるとみています。

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◆追跡調査結果

この度、追跡調査を行ったのは前述しました国立長寿医療センター、島田裕之予防老年学研究部長らのチームです。

軽度認知障害と判定された、在宅の高齢者を4年間追跡調査したところ、半数近くは正常な認知機能を回復しました。

 

軽度認知障害認知症に進行するばかりではなく、相当程度回復が可能な事を示した事になります。この結果は、米医学誌に発表されました。

◆なぜ回復するかはこれから

なぜ回復するのかは、回復した人の生活面の特徴などを、いま分析中です。

今回の詳細ですが、大阪市に住む4200人の高齢者に認知機能のテストを受けてもらい、4年後の結果と比較しました。

 

テストは記憶力・注意力・実行機能・処理速度の各領域で認知機能を評価しています。

研究開始時点で、740人(約18%)が軽度認知障害と判定されました。

 で、これを100%として4年後、14%が「認知症」に進んでしまいましたが、46%は「異常なし」のレベルに回復しています。

 

今のところ海外を含めて、軽度認知障害からの回復はけっこう報告されていますが、研究によって数字にバラツキがあるのが現状です。早く、どんな生活をしたら認知症に進みにくいのか、わかればいいですね。

 

では、また明日です。

by Oshobu~

 

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