2019.03.21
今回のテーマは…「母健カード」知っていますか?わたしは知りませんでした、でお送りします。
※先日、この記事を読みました↓
恥ずかしながら、この「母健カード」なるものを全く知りませんでした。
【母健カード】
「母性健康管理指導事項連絡カード」は、妊娠中の症状等と標準措置を対比し、該当する症状等を選択することにより、標準措置が示されます。医師等の女性労働者への指示事項が適切に事業主に伝達されるためのツールです。
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/renraku_card/
つまり、仕事を持つ妊婦さんが、医師から通勤緩和や休憩などの指導を受けた場合、その指導内容が事業主の方に的確に伝えられるようにするために利用するもの…と言う事で、趣旨はすごく良いと思いますが浸透していない様です。
上の記事の妊婦さんの例を引用させて頂きます。
まぁ、妊婦さんと言っても「一括り」に出来ないですよね。妊娠から来る、身体の変調は個人差が激しいものです。おじさんでも知っている。
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さて、記事に出て来る妊婦さんは、大変「つわり」が激しい方でした。
当時、妊娠4か月。眠れない日が続き、何を口に入れても吐いた。水分も受けつけなくなり、血を吐いた。体重は2週間で3キロも減った。「このままの状態で働き続けるのは母子双方に良くない。会社の方はカードを書いたので大丈夫。安静にする時間を増やして様子を見ましょう」。医師がそう言って手渡してくれたのが、母健カードだった。
こう言う使い方をするカードなんですね。
で、そのカードを人事の人に見せたところ…
「その紙はなんですか?」
苦笑…と言うか、笑い事ではないのですが中小規模なら、これが現実だとは思いますね。だからこそ、変えていかないとイケないのですが…
今回の医師が書き込んだ指導は「半日勤務が望ましい」と言うものでしたが、経営側からの答えは…
「つわりがそんなに酷いわけがない」「正社員なのに半日勤務なんて認められるわけがないだろう」。元々、職場の人数はぎりぎりで、普段からトイレに立つのもはばかられるような雰囲気だった。
うん。だろうな…このマタハラ的な表現はダメですが、企業の肩を持つわけではないですが、これ中小にとってキツイと言うのも事実。
やっぱり、制度を定着させるには補助金?何かで「妊婦さんを応援する企業」をバックアップしないと、結局「そんなきれいごとを言っても、会社が倒産したら何にもならない」と言う大きな声に負ける。
この制度で、医師の指導により企業側に配慮を求める事が出来るのは、次の3つ…
- 妊娠中の通勤緩和
- 妊娠中の休憩に関する措置
- 妊娠中又は出産後の症状等に対応する措置
企業は応じなければいけない「法的根拠」があります。
妊娠中及び出産後の女性労働者が、健康診査等を受け、医師等から指導を受けた場合は、その女性労働者が、その指導を守ることができるようにするために、事業主は、勤務時間の変更や勤務の軽減等の措置を講じなければなりません。
(男女雇用機会均等法第13条関係)
余裕のある大企業は、率先してやって欲しいし、中小零細にはやれる環境づくりのバックアップを国にして欲しい。おれの持つ認識では、子育てを社会でバックアップして行くってのが、日本の方針だと思うので…
では、また次回です。by Oshobu~
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