2018.11.21
今日のテーマは「子供の口腔内が2極化!口腔崩壊の子供たちの背景…(栃木)」でお送りします。今回は栃木県の、小中学の子供たちの口腔内の調査のお話です。
その前に「口腔崩壊」について少し説明させて頂きますね。
◆口腔崩壊
口腔崩壊とは、学校歯科検診で「受診が必要」と診断されたのに、受診していない生徒たちで、治癒していない歯が10本以上あり、噛むことが困難な状態を指す言葉です。
今回の栃木県の調査でも、小中学生の虫歯を持つ割合は年々減少傾向にありますし、全国的にもそうなんですね。
でも、「口腔崩壊」の子供は撲滅出来ていなくて、いわば「子供の口腔内が2極化!」しているんです。
◆口腔崩壊の子供は公立小中学校の5割に存在
今回の調査なんですが、栃木県内の医師・歯科医が加盟する「栃木県保険医協会」が9月に初めて実施しました。県内の公立小中学校514校に調査票を送り、257校の養護教諭らがファクスで回答したと言う事です。
そのうち、5割を超える学校が、虫歯が10本以上あるなど「口腔(こうくう)崩壊」と呼ばれる状態の子どもがいると回答がありました。
また、昨年度の学校歯科検診で「要受診」と判断された児童・生徒のうち、実際に受診したのは51%しかいなかった事もわかっています。つまり、子供に虫歯があってもほったらかし…と言う事ですね。
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◆なぜ?子供の虫歯をほったらかすのか?
これね、もし「経済的理由」なら公共が助けたら良いと思うのですが、今はそんな理由で受診させない親御さんは少ない様ですね。
今回の調査は、答えた方の自由記入欄があるのですが、そこから見える背景を書かせて頂きますね。
- 経済的理由は減っている
- 乳歯だから放置している
- 虫歯に対する親の意識の低さ
- 受診させないのは常に同じ親
- 受診より他の活動を優先
親だから、自分の子供の健康は大事とは考えていると思います。ただ「虫歯」の優先順位が低い感じ受けますね。
まず「乳歯」だからほっとく(つまり、どうせ生え変わる)、と言う考え方ですが、「栃木県保険医協会」は…
「乳歯の虫歯を治療しないと永久歯が虫歯になったり、歯並びが悪くなったりする可能性があり、乳歯でも早期の治療が必要」
と言っていますよ。
虫歯治療より優先する他の活動とは、スポーツや塾辺りでしょうか?
「口腔崩壊」は、栃木県保険医協会・君島充宣副会長(60)によると…
口腔崩壊状況にあると、十分に食べ物をかめなくなり、偏食や低栄養、細菌が臓器にも影響を及ぼす恐れがある
と言っておられます。いくらスポーツが出来ても、勉強が出来ても、子供の将来の健康と天秤にかければ結果は 明白ですね。虫歯を舐めない方がいいですよ。
では、また明日です。by Oshobu~
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