2018.05.14
今日のテーマは「国民健康保険、都道府県への運営移管で滞納拡大の可能性!」でお送りします。
今年の4月から国民健康保険の運営主体が、市区町村から都道府県に移管されました。
これによる保険料の変更(2018年度)は6月ぐらいに確定されますので、まだこの移管の影響をリアルな数字ではかる事は出来ないのですが、どうやら厳しい話しになりそうです。
下記の記事は、昨年(2017年7月31日記)の記事ですが、最近プレスリリースされた数字と比べながら、記事を進めたいと思います。兵庫県の数字になりますが、抱えている構造は全国同じようなものなので、参考にしていただけると思います。
www.xn--u8j9cuc3a1045az8akz4jtu1c6ej.com
国民健康保険の保険料を滞納している、兵庫県内の世帯数は2017年12月1日現在で、18万650世帯でした。上記の記事にも書いてありますが、2016年12月1日時点で保険料を滞納している世帯は17万4736世帯で、5914世帯も増えてしまいました。
今後、更に悪化する可能性があります。と言うのも、上記で触れました都道府県への移管で約90%の自治体で保険料が上がる見込みだからです。
ここからは、筆者の主観で書きます。
問題点は2つ…
長期滞納者は「差し押さえ」「保険証の不交付」になる場合があります。自業自得の人もいるとは思いますが、広報不足による「保険料減免制度」の利用が10%にとどまっている現実もあるので、ルール上で救って良い人が救われないと言うのを何とかしたいですね。
もう一つは、現状全体の約25%の世帯がちゃんと払っていないんですね。当然制度としては「破たん」に近いです。となると、公的資金を入れて支えるわけですが、公的資金=税金ですから、国民健康保険料をちゃんと払っている人も、もっと拡大すると国民健康保険の加入者じゃない人も、税金と言う形で間接的に負担する図ですから、不公平感を感じる人は今後どんどん増えて行くと思います。
不公平感を軽減するには、「社会が納得する理由で払えない人」と「払えるのに払わないで、困ったときだけ社会に頼ってくる人」を分けないといけないのですが、これが難しいですね^^;
では、また明日です。by Oshobu~
スポンサーリンク