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2016年10月17日
おはようございます。
今日のテーマは「相模原障がい者施設殺傷事件、その後の検証とこれから⑤」でお送りします。シリーズ第5弾ですね。今日からお越しの方はぜひ①からお読み下さい。
さて、相模原事件を勉強していて、熊谷晋一郎さんと言うご本人も障がい者である小児科医にたどり着いたところからです。
【みなさんはこの数字わかりますか?10万人以上・30万人以上】
- 10万人以上は施設で暮らす重度知的障がい者数
- 30万人以上は精神病院入院者数
どうでしょう。皆さんが思っているより多くないですか?
少なくとも、筆者はこれほどの多くの方がいるとは思っていませんでした。
でも、日本って小さいようで大きな国なのです。人口は1億2,500万人です。
つまり、10万人は0.08% 30万人は0.24%に過ぎません。
やはり、この方々はマイノリティーの立場です。それは直に「差別を受けやすい立場」と言えるのではないでしょうか。
過去からずっと、この少数派の障がい者と支援する人たちは、社会と戦ってきた歴史があります。
【「世界」の寄稿文に心を奪われた】
もう、一気に読みましたね。
大げさに言えば社会に対する信頼が蝕まれた、あるいは信頼の底が抜けると言う経験でした。
引用:「世界」10月号
もちろん、これ前後の文脈があるのですが「信頼の底が抜ける」は、グサッときましたね。上記で、10万人・30万人の数字に触れましたね。
熊谷先生は、障がい者やその方々を支援する立場に先輩方が、過去から何十年もかけた幅広い運動を通じて踏み固めた地盤が揺らいだのを、感じたそうです。
事件後、先生はフェイスブックでこれまで受け継いだ「生きていてよい」と言う思想を仲間達と確認し合いたいと書いたのが、初めてのアクションだったそうです。
「生きていてよい」そこから考えないといけない立ち位置ってキツイです。
植松聖容疑者はマスコミ報道によると、「障がい者はいないほうがいい」「動物として生活を過ごしている」などの発言をしているそうです。
その後ろには「優生思想」が見えますね。
【優生学】
優生学(ゆうせいがく、英: eugenics)は、応用科学に分類される学問の一種で、一般に「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義される。1883年にフランシス・ゴルトンが定義した造語である。
優生学は20世紀初頭に大きな支持を集めた。その最たるものがナチス政権による人種政策である。しかし、多くの倫理的問題を引き起こしたことから、優生学は人権問題としてタブーとなり、第二次大戦後は公での支持を失っていった。
ウィキペディアより
一番身近にあるのは、出生前診断でしょう。この段階で筆者自身は優等生になる自信はありません。線引きの問題と表現していいのか?すらわかりません。
このシリーズを書くと決めた時に、かなりの内容(文字数)になるので読者様の読みやすさも考え、一回1000字を目安にしていますが、毎回すぐ来てしまいます。
これで、すでに1300文字です。問題の根が深すぎて簡単に書ききれません。
今日はここまで!