2018.06.22
介護・医療現場での、ちょっとした新しい取り組みの報道がありましたので、シェアさせて頂きます。
今日のテーマは「空き時間に駐車スペースを医療・介護車両に無償で貸す取り組みについて」でお送りします。
介護や医療関係者が駐車スペースのない訪問先で仕事をする際、近隣住民が無償で駐車場を提供する「ハートフルパーキング」と言う取り組みが、愛知県春日井市で始まっています。
舞台は特に高齢化が進む高蔵寺ニュータウンです。これはまだ全国的にも珍しい取り組みで、5月からはエリアが市内全域に拡大されました。
どこの自治体でも、このニュータウンの高齢化の問題は深刻です。1968年に入居が始まった、このニュータウンの高齢化率(昨年10月現在)は市全体(25.1%)を大きく上回る33.4%で、年々上昇しています。
実は全国でこう言うニュータウン沢山あるんですね。ほんと、他人事ではないのですが、高齢化が進む➡医療・介護のニーズが上がる➡間接的に起こる問題発生、それが車の駐車スペースの問題です。
中でも石尾台・高森台地区は介護や医療の需要が多いものの、住宅地のため有料駐車場は少ないと言う現状に加え、道路幅が狭く路上駐車を避けるために駐車スペースの確保が課題だったんです。
春日井市が着目したのは、仕事などで日中は空いていたり、子どもたちが独立して必要がなくなったりした住宅の駐車スペース、店舗などの駐車場です。
利用しない時間帯に提供してもらう仕組み作りに着手し、提供者と利用者のマッチングのためにインターネットで登録、予約するシステムを約220万円かけて構築しました。
市地域福祉課長によると「全国的にもほとんど例がなく、開発に費用がかかった」とのことですが、これにより適切な治療や介護を受けられ、また災害などが起こった時に、緊急車両が通れないなどを防げれば、良い投資ではないでしょうか?
システムは簡単で、利用者が希望の場所や日時を入力し、駐車スペースを確認して予約します。無料で使えるが、事故があった場合には利用者が責任を負うと言う取り決めです。
では、また明日です。by Oshobu~
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