2017.12.10
今日のテーマは「基本にかえっての、認知症学③診断基準について、認知症判断は相対的なもの」でお送りします。
今回も東京大学医学部付属病院で、「認知症外来」を立ち上げた経験をお持ちの、古和久朋(こわ・ひさとも)教授の話を参考にして書いていきます。
この先生のお話は大変分かりやすいのと、けっこう「目から鱗が落ちる」的な事が…今日のお話はわたしにとっては、そう感じるものでした。
【診断基準について、認知症判断は相対的なもの】
認知症は高血圧・糖尿病のように数値で計れる病気ではありません。診断の為のチェックリストはありますが…点数が悪くても社会生活で支障がなければ、認知症と診断しません。
上記は先生の基本的な考え方なんですが、おしょぶ~はこれまでそれこそ認知症の「チェックリスト」「テスト」みたいな記事をいくつか書いてきています。やっぱり何か基準の数字みたいなものが無いと、患者の家族としては分かりにくいとの思いからですが。
先生は「例えば、80歳の女性がチェックリストでマイナスが多くても、家族と同居し、入浴や排せつがスムーズにでき、本人も家族も支障がなければ問題はないでしょう」
「一方で、55歳の会社員男性が、仕事のスケジュールを確認した3分後に『今日は何があるんだっけ』と話していたら、給料に見合った仕事は出来ません」と…
なるほど、先生は前者のおばあちゃんは認知症と診断しません。後者の会社員のおじさんは認知症の可能性ありと次の検査のステップに進むでしょう^^;
なるほどな~例えばよく物忘れをする人がいても、周りに対して迷惑や負担がなければ、それは「個性」の範囲で捉える事も可能と言うことか…
うん。勉強になりました。物事の見方もちょっと考えていかないと、頭が硬いままならそれこそ、おれが認知症になってしまうかも?(苦笑)ですよね。
では、また明日です。
by Oshobu~