2017.11.09
今日のテーマは「認知症患者に魚料理を出すときは骨に気をつけて!異物誤飲で消化器に傷」でお送りします。
日本人が食事の際に誤って飲み込む異物の半分は、「魚の骨」と言う調査結果があるそうですが、この他「鶏の骨」も割と多く中にはくわえている「つまようじ」と言うケースもあります。
その異物なんですが、誤って飲み込むと多くはないですが、腸や肛門などに刺さり穴が開いて化膿します。このうみの塊を「膿瘍(のうよう)」と呼び、腹部に生じたものが「腹部膿瘍」です。
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膿瘍による主な症状は、異物が刺さった場所の痛み・発熱・倦怠感などです。
膿瘍は1週間ほど時間をかけて、徐々に出来てきますので症状の進みはゆっくりです。
その為、痛みの原因が魚の骨やつまようじなどとは、考えが及びにくいです。
また痛みは一度生じると、継続するのが特徴で膿瘍が大きくなるにつれ、痛みも増してきます。
異物の確認は、超音波検査・CTなどで行う事になり、治療は外科手術になります。
膿瘍を切除し、異物を取り除くわけですが感染症の危険があり、ある程度の期間は入院が必要です。
さて、問題は痛みが出て病院に行っても、問診で原因を特定するのは難しく、その結論を得るまでに時間がかかる事です。特に認知症患者の場合、食べたものを忘れているため異物誤飲に話が進まない例が多いです。
ですので、認知症患者に出す魚料理は切り身を上手く使い、骨の無いものが良いでしょう。
では、また明日です。
by Oshobu~