介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

認知症患者、外出先の事故救済について(在宅24時間監視は非現実的)

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http://www.ashinari.com/フリーフォト

2016年10月21日

 

おはようございます。

皆さんの中には記憶にある方もいるでしょう。2007年12月に愛知県で当時91歳の男性認知症患者が電車にはねられ死亡。

JR東海振替輸送代など、720万円を介護をしていた家族に支払うように提訴しました。どう思います?

【やられた方はたまらない】

これJR東海ってとこがミソなのです。世間からみると、認知症患者がやったことだから家族まで攻めるなよ!って感情はあると思います。

でも、これJR東海みたいな大企業でなければどうでしょう?

 

念願叶ってやっと出したラーメン屋に認知症患者が運転する車が突っ込んだとか、家族が不在時に、認知症患者が火を使い家事になり隣家を全焼させたとかなら、どうでしょう?やっぱり結果責任の所在をはっきりさせて、賠償してもらわないとやられた方はたまりません。

 

この裁判の結果自体は、一審で720万円賠償・二審で360万円賠償・最高裁で賠償責任なし、となりました。JR東海さんには気の毒ですが、まぁこれはこれで良かったかなと思います。でも、今後の個々のケースでは判決は割れるでしょうね。

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http://www.ac-illust.com/ フリーイラスト

【神戸の取り組みを紹介】

上記のように、認知症患者が事故を起こし裁判で損害賠償を求められた場合の公的な保障制度は現状ありません。

 

G7神戸保健大臣会合で、認知症施策を盛り込んだ「神戸宣言」が採択されたことを受けて神戸市は認知症高齢者が誤って加害者になり、賠償を求められた際に救済する独自の制度を設ける方針を立てました。

※(注)まだ、制度は出来ていません

うん。これが出来ると介護者も少しは安心できますね^^

 

ちゃんと見とけよ!って意見もあります。まぁそれが一番理想なのですが、でも介護者にも生活がありますし、睡眠もとります。家庭での24時間監視はかなりハードルが高いですね。でも、全員が24時間体制の施設に入るのも不可能です。

社会全体に理解頂いて、各自治体にこの制度が出来る事を願います。

今日はここまで!