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2016年4月18日
2016年9月12日(再編集・加筆修正)
どうも、おしょぶ~です。
今日のテーマは「認知症患者は忘れるのではない!記憶の消去である事を理解する。」です。
父は朝起きるとまずトイレに行き、その次は必ずカレンダーのチェックをします。
必ずです。ルーチン (routine)ですね。
で、私に「今日は○月○日○曜日やな」と確認します。
結果は8割りほど間違います。残念(><)
間違う理由なんですが、父のルールの中でカレンダーにいつも斜め線を書き入れていっているのですが、それを忘れてしまいます。
昼を過ぎたら、その日の枠に斜め線を半分入れ、寝る前にその日の枠の斜め線を完成させるルールです。大変不思議なのですが、斜め線を入れる行為は忘れるのに、自分が毎日斜め線を入れるルールにしている事自体は忘れないのです。
ですから、昨日自分が斜め線を入れ忘れたカレンダーを見て、一日前の日付と曜日を私に確認すると言うわけですね^^
まぁ、私が前日の夜に斜め線を入れてあげれば、それで良いのでしょうが、それはしていません。
重要なのは、朝そのルーチンがあり、父が私に訂正された日付を確認して本日の予定に向けて、スタートを切れればそれで上出来です。
【認知症者の記憶の不思議】
認知症の人の記憶って不思議ですね。よくみなさんも、聞いたことないですか?
昔の事は覚えているけど、5分前の事を覚えていないと…
※これが理解出来ないと、認知症の方の介護しんどいのです。
理解出来ていないころの私は
「なんで、こんな大事な事を忘れるねん?」とか「今さっきの事やろ?」とか、よく父や母を怒鳴ってしまったものです。
【記憶の消去】
何時でしたかね、ある日ケアマネージャーがヒントをくれました。
※認知症の忘れるは、消去であると
ミュージックテープの中の曲を消すのと同じ←若い方はわからないか?(^^;
ワードで打った物語の文字を削除するような…
忘れると言うより、その出来事・交わした言葉は無かった事になります。
だから、その消去の効力が及ばない、昔の事は覚えているのです。
不思議な病気ですね。
このケアマネーシャーの説明がすごく腑に落ちた。心にストンと入りました。
とても大切な事を話したのに忘れるではなく、とても大切な事を話したと言う事実自体が父の記憶の中に無いのだと。
私が、介護に慣れてきたのもあるでしょうが、怒らなくなりました。
もう、それに忘れる事を前提に話をして、忘れることを前提に行動をしています。
今は被介護者に何かを求めて、介護者のストレスを減らそうとするより、介護者自身が変わることによりストレスを減らして行くほうが、お互いの為と考えています。
それでは、今日はこんな処で。