介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

コープの健康保険組合が解散を検討しています。国民負担数十億円増か!

2018.05.09

 

今日のテーマは「コープの健康保険組合が解散を検討しています。国民負担数十億円増か!」でお送りします。

 

まず「健康保険組合」と「協会けんぽ」を整理します。

健康保険組合は主に大企業の社員が加入します。2017年3月現在、全国に1399組合ありまして、約2936万人が加入しています。ほぼ保険料のみで運営しており、少子高齢化を迎える前までは、保険料率が低い事がメリットでした。

 

協会けんぽは中小企業の社員が主に加入します。約3885万人が加入しています。特徴としては国が補助金を出しており、2018年度予算では1兆1745億円です。

 

背景は協会けんぽより保険料率が高くなり利点がなくなる。

コープの健康保険組合の保険料率は現在10.7%で、協会けんぽの10%を上回っており、健康保険組合を維持する利点が少なくなっています。

 

これ、コープの健康保険組合だけの問題ではありません。高齢者医療拠出金が重く、2025年には健康保険組合の27%が協会けんぽより、保険料率が高くなる見込みです。

 

そうなると、協会けんぽに移った方が、労使とも負担が減るわけです。

ただしコープの規模が大きいため、加入者移行に伴い国の負担が数十億円増えるとの事です。(これは痛いですね。要は税金ですから…)

 

なんせコープの健保加入者は16万人で、2008年に西濃運輸健康保険組合解散時に、同じ問題があったのですが、その時が5万7千人で今回の規模は群を抜いています。

 

では、また明日です。by Oshobu~

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