2017.12.30
みなさん、篠田 桃紅さんをご存じでしょうか?わたしは、ハッキリとは知りませんでした(苦笑)。最近、老いを巡るエッセーを次々出版されておられたので、こう言うブログを書いているので、お名前だけ知っている感じだったのです。
最近ちゃんと知りましたが、作家さんではなく「墨を使った抽象絵画」の第一人者である美術家さんです^^その篠田さんが「105歳によせて」と題し、神戸新聞に寄稿されておられるので、ご紹介したいと思います。
今日のテーマは「老いていく私を観察する私、篠田 桃紅(しのだ とうこう)」でお送りします。
一◯三歳、ひとりで生きる作法 老いたら老いたで、まんざらでもない 一〇三歳になってわかったこと (幻冬舎単行本)
- 作者: 篠田桃紅
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/12/16
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上に貼ってあるのが、100歳を超えてから出したエッセーで全部売れています。この先生はこれが本業ではないのに、すごいペースでの出版ですね^^もちろん、美術作品の方も発表を続けておられます。
面白エピソードとしては、ふと何気なく「105歳、死ねないのも困るのよ」と、つぶやいたら…編集者さんがそれを新刊のタイトルにしたとか…笑い(1番上の本です)
先生は老いについて、こう言っておられます。
私のなかに客観視している自分がいて、どのようにボケているのかを見ています。でも、ちゃんと観察しているのかは、ボケているわけですから、アヤシイものがあります。日々衰えていく私を、距離を置いて見ている私が自分のなかにいて、どこまでどのように衰えていくのかを見届けようとしています。しかし、それがなくなったときは、ほんとうの老いぼれ状態。
これは、先生のいまの状態を先生自身がどう感じているかを書いた部分です。
でも、老い自体は、無駄に年を取ることではありません。生き物ですから、平均的に衰えてはいますが、衰えていくだけではなく、深まっていく面も あります。若いときには気づかなかったことがあり、老いて初めて気づくことがあります。それは非常に貴重で珍しい。年を取ってからもらえる、ご褒美のようです。
ここは老いと言うものを、先生の解釈で説明してくれている部分です。
※引用はすべて、神戸新聞2017.12.29篠田先生の寄稿より
105歳になっても、ご褒美がもらえるようにわたしも精進していきたいと思います^^
では、また明日です。
by Oshobu~