2017.04.09
今日のテーマは「おなかがいっぱいなら悪さはせんよ、35年間非行少年らに食事を提供してきた83歳の女性」でお送りします。(参考2017.04.07神戸新聞)
まぁ、お年よりは弱者なので守らないといけません。でも、世の中には高齢者になっても世に貢献している人がちょくちょくいます。
まさに現役世代のわたしが頭を下げるような、高齢女性のお話です^^
■「おなかがいっぱいなら悪さはせんよ」
多くが家庭に問題があり、家でご飯が食べることの出来ない子供たちです。
温かい夕飯を求めて、今日も中本 忠子(なかもとたかこ)さん(83)のところへやってきます。「おなかがいっぱいなら悪さはせんよ」と毎日35年間100人以上の面倒をみてきました。
きっかけは1982年に、保護司として担当したシンナー中毒の14歳の少年でした。
シンナー中毒になった理由は、両親にご飯を用意してもらえず万引きした食べ物とシンナーで、空腹を紛らわせていました。
卵入りのオジヤを作ってあげるとあっと言う間に平らげ、毎日食べにきました。
満腹が続くと「吐き気がする」とシンナーをやめました。一週間後、同じ境遇の友人を連れて来たとき「彼だけの問題でない」と知る事になりました。
保護司(ほごし)は、保護司法(1~5条、7~9条、11~18条)・更生保護法(32条、61条、64条)に基づき、法務大臣から委嘱を受けた非常勤の一般職国家公務員(人事院指令14-3で指定された非常勤国家公務員、無給)で、犯罪や非行に陥った人の更生を任務とする。
■吉川英治文化賞
3月には吉川英治文化賞を受賞しています。現在活動はNPO法人化しており費用は寄付で賄っています。
吉川英治文化賞(よしかわえいじぶんかしょう)は、公益財団法人・吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する文化賞。日本の文化活動に著しく貢献した人物・並びにグループに対して贈呈される。
この活動をやり始めた当時は、月に10万円を超える食費は自腹で子供たちからは一銭ももらっていません。保護司も無給ですからね、簡単なことではありません。
子供たちからは「ばっちゃん」と呼ばれているそうで、「親にうそはつけても、ばっちゃんには無理」(笑)だそうです。
※35年たっても、家で食べられない子が減らないそうで時には親が食べにくる事もあるそうです。どうなっているのか?考えさせられます。
では、また明日です。
by Oshobu~