介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

要介護度、軽度者で行き場をなくしている人について

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2017.04.02

 

今日のテーマは「要介護度、軽度者で行き場をなくしている人について」でお送りします。

特別養護老人ホームは2015年4月の制度変更により、要介護度1~2の方は原則入所が出来なくなりました。

特別養護老人ホームとは?

介護保険サービスが利用できる施設で、高齢者が食事・入浴・排泄などの介助を24時間受けれる施設です。運営主体は社会福祉法人・自治体であるため、民間の有料老人ホームより費用が安く、入所希望者が多いです。

 

ただ施設の整備は追いついていなく、待機老人が多いのが社会問題になっています。

現在でも、推計で36万人以上と言われています。

◆制度変更はまっとう

2015年4月より要介護度1~2の方が、特別養護老人ホームに入れなくなったのは、筆者はまっとうな政策と評価しています。

どう考えても、体がほぼ動かない要介護度5の方が順番待ちのため入所出来ず、体がほぼ動く要介護度1の方が入所するのは、家族の負担度を考えてもおかしな話だからです。

◆例外に対する対処

ただね、要介護度1~2の人でも優先的に入った方がいいのかな?と言う人がいます。

認知症なのに子供たちが遠方で暮らしていたり、自身が独身で身の回りを見てくれる人がいない人です。また、老老介護になっており、片方に極端な負担がかかっている場合ですね。

 

政府も例外を認めています。要介護度1~2の方でも①認知症の方②知的障害・精神障害の方③家族から虐待を受けている人が例外で、特別養護老人ホームに入所出来ます。

②と③が入所出来るのは当たり前として、見逃されやすいのが①なんですね。

 

ここはこの制度がちゃんと理解されていなくて、①でも断られる例が多く行き場をなくした人が増加しています。関係者には制度の特例についても周知徹底をお願いしたいです。

 

では、また明日です。

by Oshobu~