介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

認知症施策が「本人重視」の流れに変わりつつあるようです。

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2017.02.26

 

おはようございます。

今日のテーマは「認知症施策が「本人重視」の流れに変わりつつあるようです」でお送りします。

 

【国際長寿センター調べ】

高齢者問題を研究している国際長寿センターが、初の自治体調査をしました。

その中で、認知症の施策づくりに当事者の声を生かすため「本人たちが集まり、自らの体験や必要な支援を話し合う機会がある」とした市区町村は約56%に上りました。

 

読者様の中には、「え?それで高いの?」と思う方もおられると思います。

実はこれまでの認知症施策は、家族や支援者視点でつくられているんです。

これ、自分が介護をしていて「母がこうならもっと楽・父がこうならもっと楽」と言う考え方になるんです。ただそれは、父や母の尊厳を軽視している内容である事も多いです。まぁ、家族は特別神様みたいな方じゃないかぎり、程度の差はあれ介護がし易い(管理がし易い)、施策を意見してしまいます^^;

 

【新オレンジプラン

この流れを変えたのが、2015年に政府が策定した認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」です。

「当事者視点の重視」を掲げ、保健師らが本人からの聞き取り調査をしています。

ただ当初は認知症の人は意思表示が出来ない」と思い込み、家族が勝手に答える例が多く名ばかり調査の批判を受けていましたが、これをきっかけに最近の様相が変わって来たのは事実だと思います。

 

まぁ、考えれば当たり前の事です。介護を受ける本人を置いてきぼりした施策に意味はないですからね。

では、また明日です。

by Oshobu~