2021.01.06
読者様におかれては、日々の感染拡大防止生活ご苦労様です。
介護家族の立ち位置で、注目していた裁判の判決が出ました。
※参考記事
この事件、読者様はどう受け止めておられるでしょうか…介護経験が有る無しで、かなり受け取り方も違うかも知れません。
この被告の置かれた状況を整理します。
別の記事からですが…
- 脳梗塞のご主人
- ほとんど目が見えない義父
- 流動食と要介護トイレの義母
この3人を70歳を超えた女性(被告の事)が一人で介護をする状態でした。
無理でしょ?これ…
スポンサーリンク
しかし、犯行の動機は「自分がしんどい」と言うものではありませんでした。
自分の子供に介護の負担はかけられない…
ちょっとキツイ事を言いますが、紙面では「子ら」とありますので子供が複数居るか、介護をやれる立場の人が複数いるか…こう読み取れます。
判決は、被告が16年から義父母の介護と、脳梗塞(こうそく)の診断を受けた夫の世話を1人で担う負担から適応障害を発症したと認定したが、犯行前後の行動の合理性などから「適応障害の影響は限定的」として弁護側の主張を退けた。
引用元
https://www.asahi.com/articles/ASP156KKDP15PISC00C.html
この、子供さんたちは本当に被告が「適応障害」を発症するまで・あるいはした後に、何か気が付かなかったのか?そう思うと残念です。
子供達が、忙しく働く・生活する様子を見聞きする中で、助けてくれとは言いにくい…よく解ります。
まともな頃の父がそうですから…高齢で母を世話していた父は、現状を包み隠さずわたしには報告してくれていませんでした。
でも、気にかけていてくれた従姉妹が、ケアマネージャーとの接点を手配してくれて、そのケアマネージャーから広島で単身赴任で働くわたしに「もう、ご両親だけでは無理です」と連絡をくれました。
確かに、それで俺の生活は激変するワケですが…極論を言えば父が母を殺すよりは良かったと思っています。
変な表現になりますが、いろんな人間関係のしがらみ・公共の煩雑な手続きなどを思うと…
自己犠牲が一番簡単な道です。
ただ、それはある程度のレベルまでの話です。
わたしにも、一時期ですが寝たきりの母と認知症の父を在宅で看ていた時期がありましたが、想定より早く母の特養が決まった事と、父の頭がいま程酷くなかった…これで、何とかギリギリわたしは両親に手を上げずに済んだと今でも思います。
話が逸れましたが、追い詰められた人間は誰にも言わなくなるし・判断も間違えます。
どうか…離れた高齢者家族がいる人は、定期的なコンタクトと早めに公共の手を入れて下さいね。
では、また次回です。by おしょぶ~
スポンサーリンク