2019.03.03
今回のテーマは…全盲の高校生が東大に合格した。単に本人を凄いとか褒めるとかのレベルの話しじゃなかった!でお送りします。
読みましたが、単にこの彼女が凄いと言う話ではなかった。
報道によりますと、東京大学の推薦入試で、和歌山市の全盲の女子高生が教育学部に合格したそうです。もう、これだけで…どれだけの苦労しただろうと思うのですが、一般のおじさんなどの心配など要らない、お嬢さんです。
このお嬢さんが目を患ったのは、小学校入学前で難病「網膜色素変性症」です。後天的に光を失う…すごく辛かっただろうし、生活の質も落ちたと思います。
合格発表は、2019年2月13日。自宅でスマートフォンの画面を指でなぞり、読み上げソフトの音声で結果を確認したそうです。その時は歓喜の声を上げたと!^^
ご家族も嬉しかった事でしょうね。
- 試験/図形や写真の問題で形や姿を頭でイメージするしかない
- 教科書以外の副教材は点字のあるものを自ら探した
- 学習塾に行くこともなかった
- 試験の直前は毎日約15時間の猛勉強
- 常に視界が暗いことを逆手に、布団やこたつなど暗い中でも点字を使って勉強
彼女の通って来た道は、ただ褒めるとかのレベルを大きく超えていますね。
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彼女の夢は「国際的な教育格差の改善に貢献し、世界でも活躍できる人間になりたい」と言う事で、国際機関で働くのが目標です。
この目標を持つきっかけが、実は彼女高校はそれまで通っていた盲学校ではなく、国際交流科のある県立星林高校に進んでいます。
1年生で訪れた修学旅行先のカナダで、パキスタンからの移民一家の自宅にホームステイの経験があるのですが、そこで教育の話しになったそうです。
その時、ホストマザーが彼女に…
「教育の機会を与えられたことに感謝すべきだ。世界には学校に通えない子供がいる。恵まれた環境に感謝し、将来は国際貢献できる人間になりなさい」
と言ったそうです。その思いに感銘して教育の道に進む決心をしたと…
これを、ハンディキャップのある彼女にスパン!と言える事がすごいと思う。わたしを含め普通の人なら、変な遠慮して言えないもん。
彼女の英語力なのですが、高校生英語弁論大会に出場し、最優秀賞(外務大臣賞)も獲得した実力…おそらく自分がハンディキャップをありながらも、進んで来れたのは日本と言う国の教育環境にある…そう思っていたのではないでしょうか?
実際この試験に向けて、試験問題の図形のイメージを頭に浮かべやすいように教員らも熱心に協力したと言うことですから、ご家族・ホストマザー・周りの教育関係者…まさに周りを巻き込んだ、合格ですね。おめでとうございます。
では、また次回です。by Oshobu~
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