2018.04.08
今日のテーマは「障害のある長男を『おり』に25監禁の容疑で73歳の父親を逮捕!」でお送りします。
これは障害をお持ちの本人の問題・障害を持っている子供を抱え高齢化していく親の問題・行政側の問題といろいろ考えさせられる事件ですね。
◆事件の概要
3月7日、兵庫県警捜査一課に兵庫県三田市内の自宅で、木製の「おり」に長男(42)を閉じ込めた容疑で、73歳の父親が逮捕された事件です。長男には知的障害がありました。
閉じ込めた様子なんですが、高さ1メートル・横1.8メートル・縦0.9メートルの木製の「おり」で南京錠で施錠がされています。「おり」自体も自宅敷地内のプレハブ内に置かれいます。中にはペット用のトイレシートが敷かれ、長男の下半身は裸状態でした。
長男の扱いかたは、48時間のうち12時間は外に出し、食事を与えお風呂にいれていました。残りの36時間は「おり」の中です。しかもこの監禁25年に渡ると言う事なんですね。
自宅には次男・長女も同居していると言うことですから、家族も理解した上の監禁と言う事になります。母親はすでに亡くなっています。
いろんな想像・想いが沸いてきて、何とも言えないですね。簡単な問題ではないのは分かっているのですが…
◆父の弁
実は逮捕前に、神戸新聞が父親本人から話を聞いています。
ーいつから「おり」に?
「1991年6月に大阪から今の家に転居してきた。その1年後ぐらい」
ー理由は
「暴れに耐えられなかった。もし外に出て誰かを傷つけてもいけないと…」
ー福祉施設への入所は考えなかったのか?
「引っ越しして約2年後、市の担当者が自宅に来た。けれど、施設の紹介はなかった」
ー温度管理は?
「エアコンを設置していたが、糞尿のにおいでエアコンが壊れ、3回も買い替えた。その後、夏場は扇風機のみ使用し、ペットボトルの水を渡していた。冬はストーブ」
ー虐待や監禁の意識は?
「虐待はしていない。食事を与え、風呂にも入れている。おりには入れたが監禁したとは思っていない」
ー長男に対しては?
「25年ぐらいの間、太陽の下に出してあげれず、少し悪い事をしたと思っている」
※このインタビューの内容は、事実関係や意味が変わらない範囲で、筆者が編集しています。
◆苦悩の末とは理解出来るが…
わたしはいま認知症の父を看ているわけですが、最近は収まりましたが一時情緒が安定ぜず、よく暴れていました。わたしは50過ぎですが、暴れる約80歳の父を扱うのは大変苦労しました。
こちらはまともで、向こうはまともでなく暴れるので対処が難しいです。つまり、こちらは相手がケガをしないようにとか、近所の迷惑にならないようにとか考えながら立ち向かうので、なかなか抑えが効きません。
暴れだした当時、長男は十代ですね。力は強いし動きは速いし、難しい対応だったと思います。ただ、だからと言ってこの監禁の様子は、余りにも人間扱いをしなさ過ぎと言われても仕方ないでしょうね。
諦めずに、市の担当者との交渉を続けるべきではなかったでしょうか?
また、市は最初に確認した時に家族だけに任せられる状態と、本当に確認したのでしょうか?市は今になって施設に入れたようですが…気になるところです。
では、また明日です。by Oshobu~