2018.02.19
慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)…これは昔に「肺気腫」「慢性気管支炎」と呼ばれていた、肺の疾患の総称です。この病気の啓発のために設立されたGOLD日本委員会の2009年の認知度調査では、25%程度しか認知されていません。
今日のテーマは「【COPD】寝たきりに繋がる恐れがあり、患者が増えているが日本人の75%が知らない病気…」でお送りします。
◆実は恐ろしい病気
●WHO、2030年に死因の3位と推定
肺の中の細い気管支の多くが、有害物質の影響で痛み、酸素と二酸化炭素の交換がしにくくなります。進行すると、食事や着替えなどの普通の日常行為でも苦しくなります。
世界保健機構(WHO)は2030年の世界の死因3位になると、推定している病気です。
●動くと息切れ…歳のせいと思いこまない
肺の動きが悪くなり、酸素が上手く行き渡らないわけですから、動くと息切れすると言うのが、最も顕著な症状です。ただこれを「歳のせい」と思い込みがちで、治療が遅れます。治療が遅れると、最悪寝たきりになる可能性があります。
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◆治療は患者の5%しか行われていない
●認知度の低さが問題
日本では2001年の疫学的調査では、患者数は500万人と推定されています。ところが、厚生労働省の2014年の調査では、26万人です。
つまり単純計算5%強しか治療を受けていない事になります。この原因は、認知度が極めて低いため見逃されていると、関係者は考えています。
●昨年まで普通に出来た事に、しんどさを感じたら…
昨年までなんともなかった動作に、しんどさを感じたら「歳のせい」と片づけないで、肺機能検査を受けて下さい。早期治療で臨めば、かなりの改善がみられ、生活の質が保てます。
◆たばこと大気汚染
先進国ではたばこ・発展途上国では大気汚染が大きく影響しています。
日本の患者の90%が、喫煙経験者であることが分かっています。最近、動くと息苦しいあ・な・た…禁煙してみては^^
では、また明日です。by Oshobu~
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