2017.08.22
今日のテーマは「暴行摘発高齢者、10年で4倍に増加!」でお送りします。
ちょっと前の産経新聞に、ちょっと物騒な記事が載っていたので参考にしながら纏めたいと思います。
最近言葉としてよく聞く「キレる高齢者」が増えているとの事です。わたしの周りにはいないので、本当?なんて思っておりましたら数字の根拠が、毎年警察庁が出す「28年版犯罪白書」からとの事で、どうやら本当のようです^^;
その「28年版犯罪白書」によりますと、刑法犯全体の認知件数は減少傾向なんです。良い事ですよね。ところがです、高齢者の刑法犯の摘発人数は高水準で推移していて、特に傷害や暴行などの粗暴犯は右肩上がりで数字が増えています、27年の摘発人数は傷害1715人・暴行3808人と10年前からそれぞれ約1.6倍・約4.3倍に増加しています。
深刻なのは、各高齢者に対する統計数字が最近増加傾向なのは、高齢者が増えているから当然とわたしなどは、理解していたのですが、今回の数字は同期間の高齢者の人口増加の割合(約1.3倍)を上回っているのです。ちょっとびっくりですね。
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傾向なんですが、些細なトラブルから他人に手を出す例が多発しています。
少し例をあげてご紹介しましょう。
2016年3月兵庫県加古川市の公園で、たばこのポイ捨てをとがめられた70代の男が「カッとした」として当時小学1年の男児の首を絞めて暴行容疑で逮捕されています。
なんですか?これは…^^;
2016年10月京都府舞鶴市で、電話を借りるため市民センターを訪れた70代の男が申し出を断られて激高し、つえで男性職員を殴る暴行事件がありました。
杖は凶器ではありません…^^;
新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)が、産経新聞に興味深い事を書いておられます。加齢によるパーソナリティーの変化は大きく分けて2つあるそうで、思慮深く優しくなる『円熟化』・感情の抑制が利かなくなる『先鋭化』です。先鋭化が犯罪につながると言う事ですね。
高齢者が先鋭化する背景は「核家族化」「雇用の流動化「社会構造の変化」があるとされています。激高などの行動は孤立した状況で起こりやすく、女性に比べて変化への順応が苦手な男性で顕著になるという事で、やっぱり男がダメなんだな^^;
では、また明日です。
by Oshobu~
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