介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

セルフネグレクトの恐怖!ゴミ部屋より女性が救出されるも、両足が壊死。

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https://www.ac-illust.com/

2017.02.17

2017.03.12再編集・更新

 

こんにちは。

今日のテーマは「セルフネグレクトの恐怖!ゴミ部屋より女性が救出されるも、両足が壊死」でお送りします。

 

セルフネグレクトとは?】

読者様は「ネグレクト」或いは「セルフネグレクト」と言う言葉をご存知でしょうか?

ちょっとショッキングなニュースが飛び込んで来ました!

セルフ‐ネグレクト(self neglect)
成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。必要な食事をとらず、医療を拒否し、不衛生な環境で生活を続け、家族や周囲から孤立し、孤独死に至る場合がある。防止するためには、地域社会による見守りなどの取り組みが必要とされる。自己放任。

引用/コトバンク

心理的には、「人の世話になりたくない」「家族に迷惑を掛けたくない」「お上の手を煩わせたくない」などの考え方から陥る場合が多いそうです。

 

これ、筆者「わかるな~」…筆者も親がW介護になって介護離職した時、これらの想いがよぎりましたね。今は、勉強して違う考え方です。

 

努力して抜け出せる人は努力するとして(わたしは偶々抜け出せた)、厳しい人はぜひ社会(行政)を頼りにして頂きたい。で、その後一山超えれば普通に生活して、税金を納める事で社会に貢献すれば何の問題もありません!

 

もちろん、誰が見ても厳しい状況で抜け出せないのなら、社会が助け続けるのが当たり前だと思っています。

 

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【今回の事件の概要】

セルフネグレクト

 千葉県北西部で昨年5月、一軒家のごみがたまった一室から、足が壊死(えし)した状態の高齢女性が救出されていたことが分かった。女性は生活意欲などの衰えから身の回りのことができなくなるセルフネグレクト(自己放任)の疑いがある。専門家は「他人の世話になりたくないなど、ごく普通の理由からセルフネグレクトは誰でもなり得る。高齢化が進み、この問題に向き合わなければ今回のような事例は増えていく」と警鐘を鳴らす。

 

http://www.msn.com/ja-jp?ocid=spartanntp

もう少し詳しく読み解いていきましょう。

女性は60代後半、ご主人は70代で30代の娘との三人暮らしです。ご主人が癌を罹患しており往診に来た医師により、2階に不自然なゴミ部屋がある事を発見し行政に報告しています。ご主人はすぐ亡くなりました。

 

女性は葬式にも参加しなかった為、安否確認のため会いたいと娘さんに申し出ましたが拒否されています。この後行政の調べで、女性がかかりつけ医に1年半通っていない事実を掴みます。行政は警察に相談、警察は身辺を聞き込み最近は外出歴すらない事を確認、「命の危機の可能性」を鑑み警察官数人+保健師で家に踏み込みました。

 

女性は2階の部屋でレジ袋やペットボトル、ヨーグルトのカップ、おにぎりを包んでいたアルミホイルなど大量のごみに埋もれ、あおむけに顔だけを出していた。警察官が声を掛けると「大丈夫です」と返事をしたものの、自ら動けない。救助工作車とレスキュー隊が出動し、病院に救急搬送。女性の両足の先端部は真っ黒な状態で壊死していた。

娘「相談できず」

 女性の食事は娘が運び、トイレはおむつで済ませていたという。救出時、娘は「母のことを誰に相談すればいいのか分からなかった」と涙したといい、女性は今も入院中だ。

生活意欲が低下、援助求めず孤立死の8割で疑い 

http://www.msn.com/ja-jp?ocid=spartanntp

 

この娘さんの「相談できず」にすべてが凝縮されている感じがしますね。

福祉が申告制なのは致し方なしとしても、負の隙間に入ってしまった方を見つけるシステムは考えないといけないですね。

今回の件は、医師➡行政➡警察とよく動いてくれた方ではないでしょうか?

 

では、また明日です。

by Oshobu~