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2016年9月23日
おはようございます。
masaru-masaru-3889.hatenablog.com
上記の記事は、台風10号時のものです。
施設の責任者の判断ミスが、重大な結果になってしまいました。
で、先日台風16号が上陸しました。筆者の住む神戸でも避難勧告が出されました。
はっきり言って珍しく出されたと言う感覚で、各施設の対応が分かれてしまい、現在注意喚起と言う意味で問題化しています。
被害がなかった事は喜ばしいのですが、関係者はたまたまと肝に銘じるべきでしょう。
【非難準備情報】
避難準備(ひなんじゅんび)とは、以下の2つの意味を持つ。
- 人的被害が発生する災害の可能性がある場合に「災害時要援護者」(身体障害者や老人、子供などのいわゆる災害弱者)を早期に避難させるために、自治体が発令する避難準備情報に基づき、要援護者を避難させることを言う。
- 災害時要援護者ではない人々に対して、避難準備情報を発令することで、避難を具体的に準備してもらうことを言う。
ウィキペディアより
※ ちょっと解りにくいですね。
健常者対象だと、準備→勧告→指示で文字通りです。
ただ災害弱者対象には準備の段階で、ゆっくり避難を始めてもらいます。
岩手の9人が亡くなった施設の責任者は、この意味を知りませんでした。
危機意識の薄さが露呈し、更に責められていると言う事です。
【二つに分かれた対応】
今回、神戸の土砂災害警戒区域には避難準備情報・避難勧告まで出されましたが、現場では移動派と情報収集のみ派に分かれてしまいました。
さすがに、岩手の様に入所者を残して外出するような事は無かったようですが、今後の課題として残りましたね。
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ある施設の責任者は「いつもと違う行動をとると、入所者がパニックになる。状況を見ながら不安をあおらないようにしている」と説明しています。
なるほど、こうお話を聞くと災害が予想されるときに、入所者に対して十分なスタッフ数が確保出来ている場合は、このような現場判断も有りかな?とも思います。
まぁ、それだけ周りが口で言うより現場判断は難しいと言う事ですね。
【厳しい現実もある】
社会的弱者の施設は、費用の問題・地域住民の受け入れ感覚の問題で災害に弱い立地にある場合が多いと言う現実があります。
神戸市では、土砂災害警戒区域に特別養護老人ホームや病院などが196箇所あり、そのうち高齢者福祉施設は50箇所です。これが現実です。
災害弱者が災害に弱い地域で暮らしていると言う事です。筆者も家族を施設に入所させている側の人間として、すべての責任を施設側に押し付ける感覚は排除して、しっかり考えていきたいと思います。
今日はここまで!
by Oshobu~