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2016年9月13日
おはようございます。
今日のテーマは「上場企業の年金積立25兆円不足の怪!?」でお送りします。
【退職給付債務不足】
この度、野村証券の集計で上場企業が年金や退職金を支払うために用意しておく、「退職給付債務」の不足金が2015年度末で25兆6千億円ある事が分かったそうです。
これは前年度から約7兆7千億円増えたって事らしいですが、じゃ既に18兆円程度不足していたって事!?
酷いね!
※勘違いする人が居たらいけないので、一応書いておきますね。この問題は俗に言う3階建て部分の年金の問題ですから、老齢基礎年金と老齢厚生年金のお話しではないので、安心して下さいね。
【背景にマイナス金利政策】
これだけ悪化したのは、マイナス金利政策により長期金利が低下したり、株が下落したため運用が上手くいかなかった為です。
これちょっと難しい話になるのですが、「退職給付債務」と言うのは今実際に借りている債務ではないのです。退職金・確定給付型年金など将来払うのに必要な金額を、元となる計算方法で出して、いま現在これだけの残高はあるべきだ!と言う数字の債務です。(説明下手ですか?^^;)
【あれ?でも内部留保過去最高だよね!】
私に言わせればここが怪!?もちろん決算上の勘定枠が違うのは理解しているけど、確か2015年度の上場企業の内部留保が多くて、麻生副総理に「設備投資にお金使え」みたいな嫌味言われてませんでしたか?
ちょっと横道にそれますが、お金のある人・お金のある企業はどんどん使って経済を回してほしいです。私もワーキングプアになる前は、わりと使ってました。
厳しくなった時の為に、ある程度は置いておかなければならないのは、企業も個人もそうだけど、限度もんです。
話戻しますね。設備投資に使う気がないならせめて退職給付債務を埋めてもいいのでは?と思うのですが…いずれ計上しないといけないからね^^;
今日はここまで!
by Oshobu~