介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

介護とはどう言うことかがわかる!新聞、読者寄稿欄「いいものを読ませていただきました」

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2016年7月24日

(2016.11.12 再編集、加筆・訂正)

 

おはようございます。

新聞で読者個人が、寄稿するコーナーってありますよね。

筆者の地元紙、神戸新聞「ふれあい」と言う欄があります。

 

先日、とても良い寄稿文を読ませて頂いたので、ご紹介したいと思います。

100歳の大往生

私たち夫婦が、母に100歳まで元気で長生きしてもらう計画「プロジェクト100」を立ち上げたのは2008年正月のこと。「ふれあい」の欄に掲載されたのが同年1月14日で、母は切抜きを終生大事に持って、「お守りや」と言って笑っていた。

その母が、満99歳の数え100歳で、今月9日旅立った。最後は家で、との私たちの強い願い通り、わが家歴代の祖先を祭る仏壇の部屋で大往生だった。

プロジェクト100は、本人の自立と自覚が基本で、私たちは、加齢による諸機能の退化をサポートする。

常に話しかけ、高齢者にしのびよる孤独感を持たせず自分も家族の貴重な一員であることを認識してもらうことをモットーとしたものだった。

農家に嫁ぎ70年、集落の分家を束ねる本家の嫁として身をささげた母の一生を思うとき、熱いものがこみ上げてくる。期待に応えてくれた母の冥福を心より祈っている。

加古川市 農業 79歳 

上記は神戸新聞の「ふれあい」より、書き起こしさせて頂きました。 

 

これを読むだけで、十分心が満足するのですが、せっかくこのブログをずっと書いてきているので、少し解説も入れたいです。

注目点にアンダーライン引きました。

全体として読み取れるのは、知ってか知らずかこのご夫婦が、お母様を介護するにあたり基本知識を有しておられると言う事です。

【人生の目標・希望をもってもらう】

家庭内プロジェクトの発想がすばらしいですね^^尚且つ、新聞紙面に発表してその記事をお母様に見せる。

うれしいですよね。「母は切抜きを終生大事に持って、「お守りや」と言って笑っていた。」この文は私も熱いものが込み上げました。

よし!健康に長生きしてやるぞ、100まで行くぞ!!とご本人も希望が持てたと思います。

【世話を焼きすぎない】

寝たきりにしない方法の記事のときに書きましたが、世話の焼きすぎは逆効果です。

 

masaru-masaru-3889.hatenablog.com

「プロジェクト100は、本人の自立と自覚が基本で、私たちは、加齢による諸機能の退化をサポートする。」

この文面から、正に介護の頃合をご存知と感じました。 

【孤立させない・役割を持たす】

常に話しかけ高齢者にしのびよる孤独感を持たせず自分も家族の貴重な一員であることを認識してもらうことをモットーとしたものだった。」

うん。いいですね。

孤独感は認知症を進めてしまいます。役割の無さを感じたときに、鬱になったり外に出なくなる「閉じこもり症候群」と言う病気になったりします。

【みとりの問題】

 これも過去記事にしました。

masaru-masaru-3889.hatenablog.com

 

「最後は家で、との私たちの強い願い通り」

この文面の私たちには、おそらくご夫婦だけでなくお母様も家での最後を、希望されていたのでしょう。在宅みとりの問題は、今後もこのブログで考えていきたいと思います。

うん。いいものを読ませて頂きました^^

それでは今日はこんな処で。

   byおしょぶ~