2017.09.15
今日のテーマは「睡眠の基礎知識、睡眠不足は脳の働きを低下させ認知症につながる恐れ!」でお送りします。
今回は、日本睡眠学会認定医・前田均医師が睡眠の基礎について書いた記事(神戸新聞)に出合って大変勉強になったのでまとめさせていただきました。
◆睡眠の役目
「睡眠の役目は?」なんて問われても「疲れをとる」ぐらいしか答えられない筆者ですが(苦笑)、前田医師の解説から読み取ると、簡単にわかりやすくまとめれます。
人は、睡眠時に体温を下げてカロリー消費を抑えて、成長ホルモンを出し細胞の修復・疲労の回復を行います。
思春期には性腺刺激ホルモンが分泌され、性の成熟にも貴重な役割を睡眠は担っています。このような身体のメンテナンスはもちろんですが、さらに大切な役割があります。
脳…特に大脳が休む時間が睡眠です。
みなさんも経験があると思います。睡眠不足時の仕事中に、別に眠気を感じているわけではないのに、脳のパフォーマンスが落ちているのを感じた事が…
脳に疲れが残ったままだと、日々の情報処理が出来なくなります。
重要な事は、「脳を休ませる方法は睡眠以外ない」と言う事を理解する事です。
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◆レム睡眠・ノンレム睡眠
それでは具体的にみていきましょう。「レム睡眠」「ノンレム睡眠」と言う言葉は有名で、多くの方が耳にされていると思います。
詳しいかたも、復習のつもりでお読みください。
●ノンレム睡眠
最初に現れるのが、脳が休んでいる「ノンレム睡眠」です。寝つき始めのノンレム睡眠は3段階に分かれます。うとうとしながら眠りに入る(睡眠段階1)・規則正しい寝息を立て始める(睡眠段階2)・最も深い眠りに落ちる(睡眠段階3)、の3っです。
睡眠段階3に入ると、大脳は完全に休みに入り多少の物音では起きません。もちろん、無理に起こすことは出来ますが、感覚が鈍い「睡眠酩酊(めいてい)」の状態です。
●レム睡眠
就寝から80~120分後に瞼のしたの眼球が、動き始めます。
脳が覚醒状態にある「レム睡眠」の現れです。身体は休んでいますが、意思とは関係なく自律神経が乱れ、血圧・脈拍・呼吸が大きく変化します。
脳波は覚醒時とほぼ同じ状態で、記憶の整理・消去・老廃物の排出などが行われていると考えられています。
※2種類の睡眠は4~5回繰り返され、歳を重ねるほど回数が増えます。睡眠初期は疲労回復の為、ノンレム睡眠の時間が長く明け方は、脳内を整理するレム睡眠が増えます。
睡眠の質なんて話が良く出ますが、こう言う繰り返しが上手くいかなかったり、時間が短くて繰り返し回数が少ないと、ダメなんでしょうね^^;
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◆寝だめに限界あり
睡眠負債と言う言葉を最近よく耳にしませんか?まぁ寝不足と同じような意味ですが、一日とかじゃなくて、日々睡眠不足に陥り蓄積していく状態をいいます。
負債と名付ける限りは、「返済」が出来るのでしょうか?(苦笑)
実はちょっとなら出来るんです^^ただし、寝だめには限界があります。
寝不足を返済できるのは、それはズバリ一日2時間迄です。これは体内時計が、一晩2時間以上遅れを取り戻す事が出来ないためです。
まぁ、人の身体はそんなに単純ではないでしょうが、仮に土日休みのサラリーマンは寝不足を週4時間以内なら、土日の寝だめで取り返せる理屈ですね^^
◆睡眠不足と認知症
最後に、記事のタイトルにも書きましたが、当ブログとしては一番気になる「認知症」との関係ですね。
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前述で、レム睡眠時に脳の老廃物の排出をしていると書きましたが、その一つが「アミロイドベータ」です。この物質については約1年前に、上記過去記事で書いておりますがアルツハイマー型認知症の原因とされている物質です。
睡眠不足=アミロイドベータが排出されない=アルツハイマー型認知症の図式が出来上がると言うわけですね。
※アルツハイマー型認知症について書きましたが、睡眠不足は免疫を低下させるので、言わばすべての病気(体調不良)の原因になる事を、頭に入れておいてください。
では、また明日です。
by Oshobu~
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