2018.06.02
今日のテーマは「ストーマの悩みの最多が「温泉」だった話」でお送りします。
まずは「ストーマ」をご存じない方もおられると思うので、少し説明を…
ストーマ=人口肛門ですね。腸の手術後などに、腹部に便の排出口をつくらなければいけない時があります。その装具一式を指す言葉です。
大腸がん手術後のストーマケア:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
今回は「NPO法人ストーマ・イメージアップ・プロジェクト」の調査です。
複数回答で、「ストーマで困った事」を装具の管理面と日常生活面を分けて、ストーマ装具を購入した3000人に聞いています。(回答588人)
※装具の管理面
- 皮膚がただれた 51%
- 排泄物が漏れた 51%
- お腹の形が変わってきた 40%
- 健康状態が気になる 24%
※日常生活面
- 温泉に行けない 54%
- 入浴回数や時間を制限している 47%
- 下痢になると管理に困る 40%
- 旅行が減った 39%
うん。両面を通じて、TOPは「温泉」ですね。
実はうちの父も大腸がんの手術のあと、半年間ほどスマートのお世話になっていますが、温泉もサウナも行きませんでしたね。
- 見られたくない
- 迷惑をかけるかも?
この二つが大きいでしょう。
この調査にあたった、山形大学の教授(看護学)の片山ひとみさんは「困ったことはスマート外来の専門家に相談してほしい。継続的に受診すれば、装具を調整したりより良い管理方法を学んだりして、トラブルも未然に防げます」と言っておられます。
実はスマートを利用している患者さんのために、「スマート外来」が全国に約700か所ありますが、今回の回答者で定期検診している人は半数にとどまっています。
少しでも生活の質を上げるために、ぜひ受診してみて下さい。ご家族や知人に対象者がおられたら教えてあげて下さいね。
では、また明日です。by Oshobu~
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