介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

認知症の家族が事故を起こしたら…損害賠償を社会で分かち合う(神戸市)

2018.03.02

 

今日のテーマは「認知症の家族が事故を起こしたら…損害賠償を社会で分かち合う(神戸市)」でお送りします。

もし導入されれば、全国で初めての給付金制度が今、神戸市で話し合われています。

 

それは、「認知症の人が起こした事故に対する、損害請求救済」の給金制度です。

みなさんも何回か耳にした事があると思います。認知症の家族が、踏切で電車を止めてしまい、莫大なお金の請求が家族に来た話…

 

特に鉄道・飛行機・大型船舶は、金額が大きくなります。とても払える額じゃないときがあるんですね。そうなると、事故を起こした認知症者だけでなく、家族も破産などに追い込まれる可能性があります。

 

「ちゃんと診てろよ」と言うのは簡単なんですが…自宅介護は施設じゃないから24時間監視なんて無理なんです。家族が倒れてしまいます。

そこで神戸市は、認知症患者が起こした事故に対しての賠償負担を、家族だけでなく社会全体で分かち合う考え方で、いま議論を進めています。

 

もちろん賛成の方・反対の方、両論あるでしょう。それで、社会として正常です。ただ、今後来るであろう超高齢化社会を見据えて、話し合う価値は十分あると思います。

現在、医療・法律の専門家を加えて有識者会議で「制度設計」を進めているところです。

 

また、制度の規定を盛り込んだ「市認知症の人にやさいしいまちづくり条例案」を、開会中の今市会に提案しています。

財源は、神戸市は納税者が約70万人なんですが、均等頭割で超過課税額1人年間400円が想定されています。

 

いま現在、神戸市は超過課税は導入されていないので、十分検討範囲設定かなとわたしの感覚です。筆者も神戸市の納税者ですので、注目して見て行きたいと思っています。

 

また、続報を書く予定です。

では、また明日です。 by Oshobu~

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