介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

基本にかえっての、認知症学②「老化による物忘れと認知症との違い」

2017.12.09

 

今日のテーマは「基本にかえっての、認知症学②老化による物忘れと認知症との違い」でお送りします。

今回も東京大学医学部付属病院で、「認知症外来」を立ち上げた経験をお持ちの、古和久朋(こわ・ひさとも)教授の話を参考にして書いていきます。

【物忘れと認知症との違い】

歳を重ねますと、認知症と言う病気でなくても物忘れや判断が鈍くなります。時期はもちろん個人差がありますが、普通の事で病気ではありません。

でも、家族には見分けがつかなくて不安ですよね^^;先生が詳しく解説してくれています。

 

●朝ごはんに何を食べたか覚えていなくても、朝ごはん自体を食べた事を覚えていれば認知症ではありません。

●固有名詞を思い出せないのは問題ありません。

●電気の消し忘れ・トイレの流し忘れなどは、「注意障害」で認知症の判断基準にはなりません。

 

※先生がよく診察で、患者に聞く内容で「気になるニュースは?」があります。いつまでも具体的な話が出て来なければ、認知症の可能性が高いです。「天皇陛下のご退位がどうなるか心配だ」とかといった具体的な話が出れば心配いりません。

 

うん。分かりやすい説明ですよね。確かに父(高度認知症)を看ておりますと、食べた事自体忘れて、わたしに食事を催促するか冷蔵庫を漁りますね。また新聞には一通り目を通して、「そうか○○はこうなるのか~」と言いながら、トイレに行って帰ってきたら、また新聞を見て、「そうか○○はこうなるのか~」と言いますね^^;

 

見ていたら悲しくなります。さて、ご家族で心配な方がいたら最近の気になるニュースを聞いてみたらいかがでしょうか?ただ、最終診断は専門医にしてもらって下さいよ(念のため、申し添えます)

では、また明日です。

by Oshobu~