介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

特別養護老人ホームの待機者4割減は見せかけの数字だけ。問題は何も解決していない!

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http://www.ac-illust.com/ フリーイラスト

2016年11月9日

 

おはようございます。

今日のテーマは「特別養護老人ホームの待機者4割減は見せかけの数字だけ。問題は何も解決していない!」でお送りします。

共同通信が集計を発表】

今年の10月末に共同通信が集計した数字が発表されています。

38道府県で、2013年の待機者が38万5千人だったのに比べ今回の集計では、22万3千人と42%減っています。数字上は大きな改善と言う事でしょうか。

 

大きな要因は、2015年4月より原則特別養護老人ホームには要介護3以上の方しか入所出来なくなった為です。つまり、何も変わっていません。

要介護3以上の人が、22万3千人特別養護老人ホーム入所希望だが入れない・要介護1~2の人は対象外なので待機者に数えないと言うだけです。

 

まぁ、まさか政府もこの数字を出して「問題は解決に向かって進んでいる!」なんて事は言わないですけどね^^;

【要介護1~2でも施設が必要な人がいる】

今日の記事で言いたいのは、実はここです。

わたしの父もそうですが、認知症がかなり進んでも身体が動けば要介護3の認定はなかなか出ません。

 

そもそも、なんで要介護1~2の方で待機者になっていたと思います?

家で看るにはキツイ症状だからです。うちの父は要介護2ですが、高度認知症の診断がおりています。これは感覚ですが、一日はもつかもしれませんがもし二日間見守りをしなければ、どこかに行ってしまうでしょう。

 

だから、家族は働きにくいのです。正社員でバリバリやろうと思えば、残業も休日出勤も出張も研修もあるでしょう。無理なのです。わたしは今、だから非正規の定時上がりの仕事についています。まぁ、わたしの事はこれでいいのです。なんとかなっていますから…

 

一応原則で、要介護1~2でも認知症が酷い場合は例外として待機者になれますが、周知が徹底されていないのが現状です。いま、その立場の人は行政に相談して下さい。

介護退職を0にすると安倍政権は言っているわけですから、この辺りのも目を向けないといけないよ!と思うこの頃です。

 

ではまた!

by Oshobu~