介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

相模原障がい者施設殺傷事件、その後の検証とこれから③

f:id:masaru-masaru-3889:20161014102922j:plain

http://www.ashinari.com/ 著作権フリーフォト使用

20161015

 

おはようございます。

今日のテーマは「相模原障がい者施設殺傷事件、その後の検証とこれから③」でお送りします。

昨日の続きですね。今日からお越しになった方はぜひ①から読んで下さい。

【ちょぅとした綻びから大きくなる】

結局、病院は相模原市に容疑者は家族の居る東京都八王子市に移ると言う間違えた情報を伝えたわけですが、退院後の支援のあり方を書く欄も空欄で市側も確認しませんでした。

 

結果的に、危険であると強制入院させたのに何の対策もないまま野に放った形になったと、わたしは受け止めています。確かに日本では危険人物にGPSを付けるとか、近くに住んでいる住民に個人の特定情報を流すとかは無理です。海外の一部に見られる、そのような方法が正しいかは、まだ議論が浅すぎて結論は出せません。

 

ですからこそ、行政はしっかり情報を掴んでおき「監視」のスタンスではなく「見守り」のスタンスで容疑者の生活・行動を掴んでいて欲しかったです。

個人情報保護法

間違った情報で、相模原市は容疑者が八王子市に行くと認識していたわけですが、退院などの情報は八王子市に伝えていません。理由は、個人情報保護法に抵触恐れが有ったためとの事です。

 

個人情報保護法は、もう少し揉んだ方がいいですね。容疑者が八王子市に行く事が本当だったとしたら、八王子の施設が襲われたかもしれません。事前情報が有るのと無いのでは大違いです。

【一方、個人の監視が強まる事への警笛】

事件後2カ月が経ち、不十分ながらも厚生労働省の中間報告が出たりで、最近専門家の方々からの意見を目にする機会が増えてきました。筆者も縁のある文は出来るだけ読むようにしています。施設に入る寝たきりの母を抱える立場では、考え方が偏るでしょうから。

 

上の文で、「監視」のスタンスではなく「見守り」のスタンスで、と書いたのは少しは勉強したおかげです(苦笑)

凶暴さ・異常さにどうしても目が向きますよね。でも、医療の観点が不十分なまま監視が強まる方向に世間が向くと、偏見や差別が強まる危険があるとの事。

 

筆者自身も、行き過ぎた監視社会は避けるべきとの意見の持ち主です。

だから、どこからが行き過ぎかは探っていかねばなりません。

だれか教えてください。

 

今日はここまで。

by Oshobu~