介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

成年後見制度、自治体申し立て最多に見る高齢者と身内の絆

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2016年10月12日

 

おはようございます。

今日のテーマは「成年後見制度、自治体申し立て最多に見る高齢者と身内の絆」でお送りします。

 

2日前にこの記事書きました。

 

masaru-masaru-3889.hatenablog.com

 で、この記事自体間違ってはいないのですが、この件を勉強するうちにもう少し深堀が必要と感じました。この記事の中で筆者は「これも時代の流れで…」みたいな事を書いているのですが、それでは済まされない背景があるようです。

【世知辛い事例】

2015年度、件数が過去最高となった「市区町村長申し立て」。背景には独居で暮らし、身内にも見放された高齢者らの姿が浮かぶ。親族に金銭を搾取されるなど虐待を受けているケースも相次ぎ、関係を打ち切る手段としても活用されている。

 出典:神戸新聞より

 

※どうでしょう?筆者は核家族化が進行して都会の一人暮らしが増えて、濃い身内はもう死んでしまって天涯孤独な人の「市区町村長申し立て」しか思い浮かんでいなかったのですが、親族からの金銭搾取関係を打ち切る為に「市区町村長申し立て」を使うとは…世知辛い世の中過ぎませんか?

【きびしい現実事例】

90歳の寝たきりの女性。意思の疎通も難しい状態です。

息子さんが、ずっと介護をしていましたが急死し状況が一変。

施設入所の手続きなど必要だが、支援を申し出る親族はなし。

行政側が、戸籍調査などで親族をたどるも「自分の家族の介護で手いっぱいだ」と関りを拒まれた。

神戸新聞の記事を参考に書き起こし)

※これは、この親族も濃い関係ではないだろうし、別の介護を抱えているのなら仕方ないと思います。厳しい現実として行政の出番としか言いようがない。

【貧困ではないのに】

80歳の男性は長年一人暮らし。水道・ガスは通っていない。

自宅はゴミ屋敷化しているが、貯金はある。

しかし、認知症が進み資産の把握が出来ていない。

司法書士が後見人となり、施設で暮らせるようになった。

神戸新聞の記事を参考に書き起こし)

※これ素直に良かったです。なんでお金があるのにゴミ屋敷に居ないといけないの?ですよね。しっかり管理してあげてくださいね。

 

みなさん!被介護者が意思表示出来る間に、しっかりした任意後見人を作っておきましょう!

では、今日はここまで!

by Oshobu~