介護の道も一歩から 

介護のことを中心に、高齢問題・福祉・老後準備、それに纏わる時事を書いています。

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特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
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スローなブギにしてくれ (1976年)
 

 青春の一冊と言う事で、片岡義男さんの「スローなブギにしてくれ」を上げさせてもらう。

この作品は短編で、この作品を含めた短編集が1976年に出版されている。

野生時代新人文学賞に輝き、後に直木賞候補にもなった。

私は毎年沢山出版される本の中で、賞に受賞したからその作品は良い作品だとの自己評は持たないが、この作品はすばらしい。

文庫本で購入した記憶があるので、私がこの作品を手にしたのはおそらく1979年頃だと思う。(1979年文庫化)

私は16歳の高校2年生だった。

この物語の主人公、ゴローも高校生の男子だ。同じ高校男子と言う事で、当時の私はこの作品に共鳴したのだろう想像する。

と、言うのも青春の一冊で真っ先にこの作品が浮かんだのは、本当だが30年以上前の話なので、細かいところを覚えていない。

ただ、心に突き刺さったおぼろげな作品への思い入れだけが残っているのが、正直なところだが本とはそう言うものだと思っている。

みなさんの中でも、10年以上前に読んだ本をまた読みたくなり、手元になかったのでまた買ったと言う人はいると思う。

今回これを書くのにあたり、Kindleで購入して読み直した。

一言で言うと、なんかくすぐったい感じだった。短編と言う事もあるが、すぐ物語の中に入り込み、一気に一時間かからず読んだ。

昔、読んだのと少し違うと思うので、加筆修正がされているかもしれないし、単に私の記憶違いかもしれない。ただ、今読んでも面白かった。

物語はゴローがバイクを走らせているところから始まる。

前を走る外車から、猫が二匹投げ捨てられ、あげく少女がひとり置き去りにされる。

ひょんな事から、猫と少女を拾う事になった少年。だがその少女はあまりにも奔放だった。少女の名はさち乃。

話は色々展開していくのですが、二人の周りにいる大人が、冷たそうでやさしい。

私が高校生の時に回りに居てくれた大人が、正にその物語の中にいるのを今回読み返して発見した。これも今まで心に残っていた理由かもしれない。

ゴローは、ボロアパートで一人暮らしだが、私も現実の世界で16歳で家を飛び出し一人暮らしを始めている。

この「スローなブギにしてくれ」と、柳沢きみおさんの漫画「すくらんぶるエッグ」の影響を受け、一人暮らしに憧れた。正にバカまっしぐらの自分史で小恥ずかしい。

物語はゴローの方から、さち乃との別れを選ぶシーンに移り、その後ゴローの生活は荒れる。でも、ここでも周りの大人が、冷た優しい…

ラスト、ゴローがスナックで飲んでいると…(あんまり書きすぎるとまずいよね)

このあとのシーンはすごく良いので、Kindleだったらとても安いので是非読んでみてほしい。

作品は、1981年あの浅野温子さん主演で映画化されている。

また、南佳孝さんの同名主題歌が大ヒットした。

勿論、映画も行ったしレコードも買った。

映画を製作するうえで164匹の猫のオーディションがあったが、その審査員の中に江戸屋猫八さんが入っていたのも、おもしろエピソードである。

                             byおしょぶ~